最近の受験相談例から(メールでのご相談)。中3の男子の保護者様からです。なお、質問内容は一般的なものとなるように修正しています。

 保護者様: 私立高校対策のために、大手進学塾に通う中3生。夏休みも頑張  っていたが、数学だけがついて行けないことが判明。

 志望校のレベルも大幅に下方修正せざると得なくなり呆然。御社(私の勤務先)の資料を見て、自分の子は根本的に本人が考え方を変えないと学力がつかない、苦手教科から逃げているように思う。

 いきなり受験に向けての学習ということで、基礎がどこかでぬけてしまったまま、やってきている感じ。

 山田:思うような成果が上がらないのは、生徒様ご本人の思考パターンにあると思われます。

 例えば、パターンで覚えようとする生徒は、特に数学や国語の学習において、論理的な飛躍を犯すことが多いのです。ですから、生徒様がパターンで覚えようとしているのか、原理に根ざした理解をしているのか、その点を把握しながら指導することができれば、ご本人もきっとご満足なされると思います。

保護者様 :いろいろご相談に乗って頂いたうちに、私も積極的に入試について調べる元気が出た。先生の指導を最大限に活かすために、家庭の方でどういう動機付けをしてやればよいか。

山田: お元気になられ、また、早々に行動に移していただき、本当によろこんでおります。

 さて、生徒様ご本人の現在の状況についてですが、大まかではありますが、次のような状態でしょうか。受験の重要性の認識、受験の意欲はあるけれども、自信がない。自信がない子は、意思・意欲の表明をしても前進することが困難です。従って、挫折に強いか弱いかにかかわらず、自信がない状態はだれしも不安定です。ですから、生徒様ご本人は、早く安心したいため、意外と現実的な学校を考えておられる可能性があります。

 周りが「頑張りなさい」とエールをおくったのにいじけることもあります。このようなときは、「あなたが合格した学校があなたにとって一番の学校よ」と言ってあげてください。生徒様は、「自分が合格できる学校があるんだ」、そして「合格するにはどうすればいいか」と思考が明るくなると思われます。

 飛躍がある無邪気な子供の夢から、自分を見つめなおす「現実的な夢」を見させることが目的です。一人として同じ生徒はいません。ですから、その生徒だけの感じ方、その生徒だけの問題点を共有することに価値があります。生徒様ご本人はたいへん高い能力をお持ちのはずです。

 その高い能力は何時開花するかわかりません。私が中学受験、高校受験で失敗したときも、家人は誰一人として私の能力を貶めることはありませんでしたが、私の精神的支柱となったことは間違いありません。長くなりましたが、「動機付け」を「与える」ことはできません。あくまで本人が自分の問題点に気付くように誘導するのみです。ご参考になれば幸いです。以上でございます。

保護者様 :再々ご丁寧なご回答ありがとうございました。親としてもう一度考え直してみます。

 追記 :後日、生徒様にお願いしたアンケートに、一番欲しいものとして「安心感」とありました。保護者様も初めて気付かれたようです。一口に受験といっても、志望校のこと、併願校のこと、模試のこと、成績のこと、親の気持ちのこと、子供の気持ちのこと、出願の仕方や流れなど、考えることややることが山積みです。

 みなさんが多かれ少なかれ混乱してしまいます。そんな中で、大切なことは「順序だてて考えること」です。子供が先生や親の考えや大人のすることについていけなくなったら、少し立ち止まって考えてください。ご相談いただいた保護者の方、これからが本番です。きちんと見守っていきますので、一緒に勝ちましょう! 

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