こんにちは。昨日、小6男子のお母さんから「こどもがいないうちに・・・」とお電話でご相談がありました。こどもが家で暴力を振るう、モノを投げる、受験を辞めると言い出す・・・、すすり泣き混じりの声でした。実はこれが同じお母さんからの3回目のご相談です。実はこういったケースは珍しくありません。こどもが寝静まってから、一人ベランダで泣くお母さんが絶えません。今日は、どのようにやりとりしたのかをご紹介します。



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第六章 危機管理診断



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■□■  危機管理力診断(分析)  ■□■
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8.「こどもが受験を辞めたいと言い出した」



  小6の2学期、特に直前期の12月には、こどもにかなりのプレッシャーがかかります。12月初旬や、冬期講習が終わる頃には入試が始まるので、「あとは本人次第」というムードになるからです。



  そんなとき、こどもが「受験をやめたい」って言って、朝は起きなくなり学校に遅刻する、塾にも行かなくなり、家で勉強もせずダラダラとテレビを見続けるようになったら、どうしますか?



  こういったケースは男子に多く、その中でも希望に燃えていたこどもたちです。6年生になって習い事もゲームも自粛し、志望校合格のためなら、親や先生の言うことを忠実に守る。でも、内心では「自分の勉強方法はこれでいいのか」と疑問を持ち続け、不完全燃焼のままの受験生生活を送る。心と体がバラバラ。爆発的な集中力とダラダラが妙に同居し、成績が安定しない。外面(そとづら)がよくクールでませた面がある反面、停滞気味になると親や先生の指示を仰ぐ甘えん坊です。 



  志望校合格だけが心の支えですから、その見込みがないと思い込んだときの反動が大きい。時には凶暴な態度にでるときもある。



  こんなとき、多くの親はこどもとの距離を置こうとします。「こどもがこうなったのは私の責任かしら」と思い悩み、手が出せなくなるからです。夫は仕事に忙しくて面倒をかけたくないので、「第三者に何とかして欲しい」と思うものです。



  しかし、「こうなった」のはお母さんの責任ではありません。よかれと思ったことにはほとんどすべて手を尽くしてこられたはずですから、自信をもってもらいたいのです。女手ひとつでよくここまでやってこれたと思います。こどもを縛りすぎたことによる反動を招いた面があるものの、中学や高校や大学、ひいては世間にでれば縛られっ放しになるわけですから、早期訓練だと思えばいい。しかも、入試が終われば、こどもはケロッとするものです。



  ただ、入試が近いので悠長なことは言っていられない。こどもが「受験をやめたい」って言い出したらどうするか。朝なかなか布団からでようとしなくなったらどうするか。勉強をせず、ダラダラとテレビを見続けるようになったらどうするか。凶暴になったらどうするか。これらの行為はすべて「自傷行為」。自分で自分を苦しめている。



  私の扱ったケースには、リストカットをしていたこどももいます。その子のお母さんはすでに上の子を育て上げられ、ベテラン主婦でした。それでも、まさか自分のこどもがリストカットをするとは思ってもいなかった。かなり動揺しておられました。



  そこで大切なのは、こどもとの距離をもっと近くすること。そして、集中して打ち込めるものを一緒に探してやること。



  こどもが朝布団から出なくてもいい。一緒に寄り添ってあげる。相手はまだ小学生。まだまだお母さんにまとわりつきたいのに、照れくさくてできないだけ。本心は、辛さから逃れて「赤ちゃんに戻りたい」です。

  テレビをダラダラ見ていてもいい。一緒に見てあげる。何となくこどもの言いたいことが伝わってくる。

  殴られても蹴られてもモノを投げられてもいい。「一緒に片付けよう」って声をかければこどもの心に真心が届く。



  そして、こどもの行動をよく観察して、集中してやれるものを探して、それに打ち込めるようにしてやる。こどもが自傷行為を繰り返してばかりだから、光を差し向けてあげる。例えば、読書が好きな子であれば「よく頑張っているわね」と声をかける。「何をすべきか」ではなく、「集中した態度」そのものを評価してあげるのがコツです。



  ご家庭の状況は、ご主人が厳格であったり、お母さんが女手一つで男勝りであったりするケースが多いのですが、それは問題ではありません。細かいことを言ったって、一人としてこどもを救うことはできません。問題は「考え方」です。

  「競争に負けた」「失敗した」ときの身の処し方は大人でも難しい。こどもが失敗したときの身の処し方を学ぶ重要なチャンスを得たとき、それを活かしたい。能力は競うものではなく、人と共有するものです。能力を競おうとしてもいずれ負けるときが来ます。自分の能力の限界を知り、人と能力を共有することに目を向けて欲しい。いずれ人と能力を共有したいと思ったときに、恥ずかしくないだけの能力を持って欲しい。そのためには、今あるその子の「能力」を潰さないで欲しいのです。合格ばかりに目がいって、こどもの大切な芽を摘んではもったいないです。合格自体に意味があるのではなく、こどもが親離れをして成長したからこそ合格に意味があると思ういます。



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