こんにちは。昨日、授業中に「電話貸して!」ってきた生徒がいました。今度小6になる男の子です。「どうしたの?」って聞いたら、「抜けそうな歯があったから抜いたの。そうしたら大量出血して・・・」でした。電話の後、「お父さんになんていわれたの?」ってたずねたら、「うがいでもしておけ」ですって。その生徒は「これくらい大したことないんだ」ということが分かってひと安心、勉強を続行しました。そういえば、昔、抜けそうな歯に糸をグルグル巻いて、「えいっ」って抜いていた女子もいました。


  小5あたりから歯が生え変わり、こどもたちが一回り大きくなります。言うことが生意気になるのもうなずけます。さて、今日は「反抗期の対処法(後編)」です。明日からは、第三章に入っていきます。



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第二章 こどもの重い腰を上げさせる〜「なるほど(動機)」から「自分からやってみよう(行動変容)」へ  

 
9.こどものやる気を引き出す秘技(4)……こどもの反抗期の対処法(後編) 

 
  前回は、反抗期の対処としては結果として「お互い」が「自分も悪かったかな…」と思えるような距離感が大切という話でした。今回はその具体的な方法を列挙していきます。

 

(1)世話を焼くよりヒントを与える 

 
  受験生なのにダラダラしているのを見ると、頭の血管がちぎれそうになるなんてしばしばですよね。「まだ宿題終わってないのっ」「だからあれほど言っただろう」ってつい小言が口をついてしまいます。

  でも、小言を言っても、声は聞こえているものの、話している内容のほとんど子供の頭に残りません。むしろ、小言が反抗の原因になることがほとんどですよね。

  ですから、小言や指示ばかりでなく、子供が自分で考えるキッカケ、ヒントを交えてみる。

 
  例えばやる気が出ないときは「あのとき頑張れたのは何でかな」、決められたことをしないときは「どうしてこれをやるって決めたのかな」ってアドバイスするとよいでしょう。子供とケンカしてお互いに体力も気力も消耗するより、子供がつまづいたらいつでも軌道修正してあげられる距離感を持つことが大切です。

 


(2)「自分は大したもんじゃない」と開き直る 

 
  人は、何か立派なモノ(人)があると頼ってしまい、本来備わっているはずの自分の能力を発揮しなくなります。いわゆる「思考停止状態」ですね。

  これって、大人の世界にもあるんです。上司を拒絶するくせに、上司に寄りかかる人がいる。拒絶するまでいかなくても、会社の利益を無視してまで期待されたことをしないだけでなく、期待されないことまでする。口ではハイハイと言っておきながら、上司を陰で批判ばかりする。挙句の果てには「給料をもらっている」はずなのに、なぜか「もらってやってる」みたいなあべこべな態度をとる。

  別に主従関係の中で卑屈になるのがいいっていうわけではなく、人にはそれぞれ立場(求められるもの)があるし、そもそも原則は何だったかということから考えるのが大人の世界というものです。

 
  話しがズレましたが、人は何か立派なモノ(人)があると、もらえるものにばかり目が行って、本来自分できることには目が向かなくなるんです。

  だから、反抗される前に、寄りかかられる前に、「自分は大したもんじゃないと開き直る」、です。子供との格闘で「もう頑張れない」になる前に「まだ頑張らない」です。子供が本当に困っているときに手助けしてやれる親は尊敬されます。だから、子供がまだ本当に困っていないときにはまだ頑張らない、です。こどもと正面から格闘しなければならないのは、後からでてくる第四章の場面です。

 

(3)一日の終わりは笑顔で締めくくる

 
  こどもとケンカすることはとても自然なことですし、むしろどんどんやっていい。しかし、次の日に持ち越すのだけはタブーです。

  こどもは一度ケンカするとケンカの後も身構えるものです。「母ちゃん、次はどう出てくるか」って身構えています。そうした状況がとてもムダなんですね。ケンカ自体はいいけれども、後に引きずって勉強に注ぐべき労力を削ぐのは本当にもったいない。

  ですから、いつも怖い顔ばかりせずに、一日の終わりは「笑顔」で締めくくってください。「笑顔」は自分で作り出すものです。

 

 
(4)こどもに後ろめたさを感じさせない

 
  こどもたちは、塾に行く前は、本当は「もっと遊びたい」と思っているものです。遊びを切り上げるとき、子供はの心の中は「遊びたい」と「塾に行かなきゃ」がいつも入り混じっている。「塾に行かなきゃ」と後ろめたい気持ちで遊んでいたとしたらかわいそうですね。従順で真面目なこどもほど、小6の秋になって「もう受験をしない」「塾に行きたくない」と言い出します。

 
  もちろん、遊びと勉強のケジメはもちろん大切。だから、遊びを切り上げて塾に行くのは当然と思いがちです。でも、こどもからすれば「当然」じゃないんです。

  だからといって、塾を休んでまで思い切り遊ばせてあげて欲しいと言っているわけではありません。遊んでいても後ろめたい気持ちを取り除いてあげたいのです。「遊びたいと思うのは自分のワガママなのかなぁ…」とは思わせたくないんです。大人は後ろめたさを否定することなくそれとずっと付き合っていくことができますが、子供はできません。後ろめたさがあると、「勉強しなきゃ」と思っただけで金縛りにあってしまうことだってあるんです。

 

  こどもに後ろめたさを感じさせないようにするには、「何をして遊んだか」を聞いてあげることが効果的です。遊びを途中で切り上げたきたとしても、親が遊びの続きを聞いてあげることによって、こどもは満足できるからです。ですから、たまには勉強のことばかり言うのはお休みにして、こどもと遊んだ気になったつもりで「何をして遊んだか」で話を盛り上げてください。

 

 
(5)一般的な話ではなく「その子だけの話」をする 

 
  「普通は〜というものだ」とか、「みんなは〜しているぞ」なんて話を聞かされると、聞かされるほうはゲンナリします。

  なぜ聞かされる側がゲンナリしてしまうかというと、一般的な話し方は、

  ①一方的で、質問・反論を許さない

  ②一度聞けば、2度目からは聞きたくなくなる

  ③聞く側は漠然とした不安を覚える

からです。人は本来的に分かり切ったことで注意されるのを嫌います。家の中を掃除しているときに「ちゃんとキレイにしろよ」って言われると途端にやる気を失います。洗面所で手を洗っているときに「もったいないから水を出しすぎるなよ」って言われると、もっと蛇口をひねりたくなるものなのです。

  それと同じで、「みんな必死で勉強やってるんだからお前もやれ」って言われると、こどもは「友達はそんなに勉強やっていない」って言い張りたくなるんです。「もっと遊びたい」って言うとバカにされるから、「友達もやっていない」って言うんです。

 

  これに対して、「その子だけの具体的な話」とは、個人的な話やアドバイスです。「遊び時間を1時間けずってその分を勉強にあてたら?」とか、「このテレビ番組を見たら、この前みたいに勉強しないで1日が終わっちゃうんじゃない?」というような話です。こども自身に「何か不利益なことが起こる」ということを匂わすのです。

 
  このような「その子だけの具体的な話には、次のような長所があります。

  ①こどもに反論する機会・考える機会を与えることができる

  ②こどもの成長段階に合わせてアドバイスすることができる

  ③聞く側は親近感を覚えて受け入れやすい

 
  
  「こんな生ぬるいことじゃ先が思いやられる」と考える方も多いと思います。しかし、ただ家と塾を行き来するだけのこどもにはこのくらいで十分すぎるほどです。「テレビを見続けているとこの前みたいに勉強時間がなくなっちゃうぞ」って言い続けていれば、自然とテレビを見る時間が減っていきます。これで十分なんです。完全な勉強モードを手に入れる前に、こどもが自分の欲望を抑えたという人間的な成長をしっかり評価してあげることが不可欠なのです。

 

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