こんにちは。昨日はテレビ東京の方(教育再生会議が標榜するゆとり教育の見直しについて)、今日は朝日新聞の方(塾の対策のためになぜさらに塾や家庭教師が必要なのか)の取材がありました。ゆとり教育の見直しという問題は難しいですし、いきなりの取材ではどう答えればいいか分かりませんでした。そんな中で、大要次のようにお答えしました。



1.ゆとり教育の変遷

  小学校は昭和33年、中学校は昭和35年に、学習指導要領の変更によって、学習内容が難化するとともに学習項目も増加した。これにより中学受験、高校受験において学力差が拡大し、教育現場が荒廃した。これを受けて、小学校は昭和56年、中学校は昭和59年に、学習指導要領の変更によって、学習内容を維持したまま指導時間を短縮した(隔週2日制)。ただ、指導時間を短縮しただけなので、授業のスピードを上げざるを得ず、学力格差はさらに拡大した。

  この時期いじめが流行し、教員も生活指導で手一杯。そして平成14年、遠山文科大臣のもと、授業時間をさらに削減し、学習内容も3割減らした。いわゆる「ゆとり教育」の始まりである。「ゆとり教育」の延長として、完全週5日制、絶対評価の導入、習熟度クラス編成、1クラス40人以下、小学校からの英語教育、民間の教育機関の承認など、さまざまな試みがなされた。しかし、学力低下が懸念されて、平成16年から「ゆとり教育」の方針が見直されている。

  ただ、中学受験ブームは近年過熱の一途をたどっている。この原因は、公立不安、学力低下だけではない。特に女子の場合、人気校は高校受験で生徒を募集しないため、女子中の受験に人気が集まっている。



2.ゆとり教育の昔と今

  ゆとり教育の問題が浮上したのは、教育現場が荒廃した昭和30年代のことである。その当時と現代を比較すると、高度成長時代の「モノ作り社会」から、情報化時代の「創造社会」という変化をみて取れる。以前の「モノ作り」では全体の秩序や指示命令が尊重されたのに対し、現代では個人が自分の中に秘められた感性を追い求めるようになった。

  これは教育現場にも無縁ではない。かつては、高学歴・高収入などの一元的価値の下で、学校教師あるいは塾教師が圧倒的な学力差を旗印に「権威」をもって指導にあたる。これは、.皀妊覲惱(知識の増加)、知識・技術・価値の有効な伝達、6軌藐従譴涼畚を保つ、などの点で大変有効であった。

  これに対して現代では、様々な教育現場で個性を重視した教育実践が行われている。これは、現代社会が個人の感性に重点を置かれるようになったことと無関係ではない。しかし、学校教育であれ塾であれ、多くの場合は既存の知識・価値観の縮小再生産に止まっているのが現状である。

  時代が「護送船団方式」から脱却しようとしているのに、教育現場がなぜこのような閉塞状況にあるかは、受験が競争という側面を拭いされないことにある。受験では、「学力」とか「合格」というだれも疑いを挟み得ない一元的価値で秩序付けられ、もし疑問が浮かんでも直ちにそれを抑止しないと競争に全力を尽くすことができない。とりあえず「いい学校」「いい会社」「いい宗教」に入ればよいという消化試合のような学生が多いという現実は、「本当のゆとりとは何か」「大人は何をこどもたちに伝えたいか」を問うものである。



3.ゆとり教育の本質

  「ゆとり教育とは何か」は深遠な課題ではあるけれども、実践的な見地からみると、児童期・青年期のこどもにとっては、「真理の探究」ではなく「深い精神変容」が本質とされなければならない。こどもに異質なものとの出会いや葛藤を経験させることによって、思考の構造転換(思考の発達)を起こさせることが重要である。そこには、少数意見を尊重し、自説を戦わせる教育現場を想像することができる。

  ゆとり教育の見直しとはいえ、塾の現場は昭和30年代のそれとはさほど変化はない。少子化を背景とした受験の過熱ブームの下では、塾の「権威」はかえって高まっている。そんな中で、受験に行き詰ってリストカットに手を伸ばす小学生すらいることはあまり知られていない。

  ゆとり教育は、教師自身が生身の資本となって、生徒と一緒に意味産出・価値の拡大再生産を行うことによって初めて実現されうるものである。当塾が「勉強を楽しくさせる」「勉強がやりたくなるように手助けをする」等の目標を標榜して個別指導塾として現在に至るもの、こうした信念に裏付けられているからである。



  さて、今日の受験塾は、先生との信頼関係の作り方(第三章7)です。



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第三章 手探り状態から脱出する〜「自分からやってみよう(行動変容)」から「やればできる(小さな成功体験)」へ 


7.小さな成功体験を味わせる秘技(4)……先生との信頼関係の作り方 


  こどもにどういった対応をとるにせよ、こどもの生活をよく把握しておく必要があります。家での様子はよくご存知でしょう。しかし、外での様子はなかなか分かりません。もし、外での様子が分かると、こどもが取る態度の意味がよく分かるかも知れません。 



  外での様子を知るには、友達を家に呼ぶ、友達の親と親交をもつ、学校や塾の先生と情報交換をする、こんな行動が必要になってきます。ただ、人との人間関係をうまく作れるかどうかについては、「外交的だからできる」「内向的だからムリ」と決め付けてかかる保護者の方も多いようです。 

  しかし、人とうまく人間関係を作り、情報交換をスムーズにする方法はあります。その方法とは、]⇒蹐垢詆囘戞粉岾屐砲魴茲瓩襦↓⊃討靴ご嵎舛任△辰討眥垢ほったらかしにしない、6ν体験を持つ、です。


  まず、]⇒蹐垢詆囘戮魴茲瓩討く。月に1回とかなるべく定期的に連絡しておくと、親近感を維持しやすくなります。「何か問題がおこったときだけ怒鳴り込む」ではどうしてもその場限りの対応に終始してしまいます。いい状況のときこそ、何気ない会話が必要です。 



  次に、⊃討靴ご嵎舛任△辰討眥垢ほったらかしにしない。定期的に先生と連絡をとったといっても、それが1年前ではもう人間関係はなくなっているのと同然です。1年前と今とではかなり状況も変わっているはずです。先生とうまく人間関係を作るには、タイムリーな関係を維持する必要があるのです。



  最後に、共有体験を決める。親子や恋人のように特に親密な関係にある場合は、無条件に相手を受け入れることができます。これに対して、特に親密でない場合には、趣味や子育てや仕事などを媒介にして人と人がつながりも持ちます。親子や恋人の場合は無媒介のつながりであるのに対して、そうでない場合は何かしらの媒介があって初めてつながりを持つのです。

  学校や塾の先生とはこどもを介してつながりを持つわけですが、こどもを通じて得られる情報は限られていますから、先生と直接に意思の疎通を図ることには意味があります。「先生と話してもいつもと同じ返事ばかり」では不安が積もり積もっている方もいらっしゃると思います。そこで、親と先生を直接に媒介するものとして「共有体験」が大きな効果を発揮します。

  こどもの話ばかりでは先生も親も互いに駆け引きをしますし、当事者だけにリアルになりがちですから、前向きな認識を共有できないまま話が終わってしまうことが多いのです。そこで、こどもの話とはいったん切り離した「共有体験」を話の中に取り込んでみて欲しいのです。子育ての話でもいいでしょうし、地域情報でもいいでしょう。まずは、こどもの話をする日と、こどもの話しをしない日を意識して区別することが大切です。お母さんの場合は1人で先生と話すのは気が引けるという方も多いと思いますので、お友達と一緒に先生のところへ行くのがよいでしょう。


  以上のた3つを実行するだけで、先生といい人間関係を作ることができます。「何を話したらいいか」とか「どう受け止められるんだろう」なんかは気にする必要はありません。失礼なことを言ったならば次に謝ればいい。悪く受けとめられたかどうかは次に会ってみれば分かることです。「言い方」とか「態度」のような表面的なことは問題ではなく、「心が通じるかどうか」のほうがはるかに重要です。



  こどもを客観的に把握するには、外での様子を知ることが欠かせません。また、いざというときに効果的な手段を考えるうえでも、こどもに関する情報は不可欠です。「手は離しても、目は離すな」です。こどもは親の言うことは聞かないくせに、親に見守っていて欲しいもの。「えっ、お母さんそんなことも知ってたの?」と言わせてやってください。ガミガミ言うより、はるかに親としての貫禄に箔がつきます。


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