こんにちは。今日は入試前日を控えて不安たっぷりの生徒の対応です。私も胃が痛いです。でも、こどもはもっと辛い。青ざめた顔が心の鏡です。学校によっては隔年現象がありますので、予想を兼ねた最終調整をしました。しかし、「ここ出るよ」とは言いません。それを言ってしまうと、試験本番でその生徒が「予想問題」を探してしまい、時間配分に失敗してしまうからです。明日から受験の方は、時間配分を確認してください。



  さて、今日の受験塾は、自分のペースがつかめずあたふたするこどもたちに対する基本的なスタンス〜暴走する「ほら、できるでしょ」(第四章2)です。



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第四章 葛藤を克服する〜「やればできる(小さな成功体験)」から「もう大丈夫(自信)」へ


2.自分のペースがつかめずあたふたするこどもたちに対する基本的なスタンス〜暴走する「ほら、できるでしょ」<br>

  こどもに勉強を教えているともどかしくなることはありませんか。「何でこんなところでつまずいてんのかな〜」なんて思ってしまいます。

  そうすると、手取り足取り教えて、「ホラ、できるでしょ」です。そうすると、こどもも「うん(コクッ)」「わかった」「もう大丈夫」となる。もちろん、これで小さな成功体験まではいく。ところが、手取り足取り教え込んだのに総合テストでは点が取れない、なんてことが起こるようになる。「あんなに徹底的に教えたのに何できないの?」です。


  理由は、ズバリ「物事を一から自分で組み立てさせていない」からです。



次の図を見てください。アが問題、クが正解を模式的に表しています。そして、点線が模範解答、実線Aが不正解、実線Bが遠回りの正解を表しています。



  小さな成功体験を得させるには、こどもをリラックスさせて、しっかり導いてあげる必要があります。その意味で、手取り足取り教えて、図の点線をいっしょにたどるのも必要です。「ホラ、できるでしょ」でいいんです。


  これに対して、小さな成功体験を自信につなげる段階では、言われたとおりにできるだけでは十分ではありません。科目横断的な学力を身につけて自信につなげる段階での実践的な課題は「こどもが自力で疑問を解決すること」「こどもが同じミスをしないこと」であって、「模範解答を覚えること」ではありません。


  もし「こどもに正解や模範解答を与えれば同じミスをしない」と考える人がいれば、それはとんでもない誤解です。模範解答を示しても同じ問題なんか出るはずはないと考えていいからです。模範解答に取り上げられている唯一の解き方を覚えることで教える側も教わる側も満足した気分になりがちですが、これは一見良いように見えても実はあまり進歩がないのです。個別の問題の答えは一応の結論にすぎません。大切なのは「個別の問題の答えが問題の出発点だ」ということです。


  もちろん模範解答をマネをさせることが必要ないとは言いません。例題だって必要です。だた、模範解答を与えただけではこどもは必ず同じミスを繰り返すということです。実線Aのように不正解だったこどもや、実線Bのように遠回りしたこどもに模範解答を与えただけと、「自分の出した答え」と「模範解答」が並存することになるんです。これが、「あたふたするこども」の特徴です。頭(模範解答)と体(自分の体験)がばらばらなんです。


  だから、こどもがどこでつまずいているかをいちいち確認してやらないと、ミスが減らず成績は一向に上がらないことになります。いつまでたっても「ほら、できるでしょ」を繰り返していると、こども自身が自分のつまづきを気にしなくなります。「正解を覚えりゃいいや」です。だから、こどもは正解ばかりを追う○×思考に陥る、問題の出発点を見失う、そして行き詰る。



  授業を聞いて伸びる子は、自分がつまづいたところや疑問に思ったところを考えながら授業を聞く。絶えず思考の脱皮をしている。だから、もう同じミスをしないし、応用もきく。授業を聞きながら、知らず知らずのうちに自分のミスや疑問からスタートしてそれを解決することを繰り返しているから、本番で知らない問題がでても「疑問からスタート」できるんです。塾についていけないこどもは、疑問やミスを口にしても相手にされなかったりバカにされるから、仕方なく次から次へと問題を暗記していくハメに陥るのです。こうして「勉強嫌いなこども」が量産されていく。


  自分のペースがつかめずあたふたするこどもたちに対する基本的なスタンスは、「物事を一から自分で組み立てさせる」です。「もらった答えは頭に残らない、自分で見つけた答えだけが血肉になる」です。だから、模範解答ばかりに目をとらわれないで、「自分の疑問」「思考の出発点」にこだわり、そこから物事を組み立てさせる必要があるのです。




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