こんにちは。昨日は1年間の指導を終えたご褒美でいきつけのお店に飲みに行きました。もちろん、今日も教室に待機して、コンディションを整えに来てくれるこどもたちを迎えます。でも、こどもと共に重圧を感じてきた1年間は楽なものではりあません。勉強に対する基本的な態度(原理原則に戻って一から考えること)、頭で考えたことと体ですることは違うこと(言われたことを自分の血肉にするために発想の転換をすること)、問題を解くとは対話であるということ(先生に教わるではなく問題に教わる)を、科目・分野にかかわらず教えてきました。これはとてつもなく労力の要る仕事です。こどものやる気や記憶力任せの指導ではうまくいきません。


  そんな中、飲み友達と「座禅ってやんなきゃな」って話になりました。めくりゆく事象をそれとして受け止める訓練が必要という文脈です。「じゃあ、どこに座禅しに行く?」。それに対する答えはいろいろでした。永平寺とか薬師寺とか・・・。そうしたら「お坊さんって偉いの?」っていう疑問も出てきて、そうしたら各自尊敬する人の名前がそぞろ出てきました。
  好き嫌いもありますが、人それぞれ尊敬する人は違います。そんな中で瀬戸内寂聴さんのお話もでてきて、お店のママさんいわく、「美徳のよろめき」ねって。美徳を認めると同時によろめいたことも咎めない、うまいことを言うもんだなって思いました。
  今年一年の受験を通じて、的確な指導ができたか、テクニックなどの話だけでなく心の栄養をあげることができたかなんて思うと、「よろめきすぎた美徳」を反省せざるを得ません。こどもたちは今日、どんな気持ちで試験会場へ向かっていることでしょうか。

  さて、今日の受験塾は、家庭学習の「型」をもたせる【前編】(第四章3)です。



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第四章 葛藤を克服する〜「やればできる(小さな成功体験)」から「もう大丈夫(自信)」へ


3.物事を一から自分で組み立てさせる秘技(1)……家庭学習の「型」をもたせる【前編】 


  小さな成功体験を味わせる段階では、ダラダラやっていても何とかなりますし、勉強の目的がお小遣いなどの「成績以外のもの」でもかまいません。しかし、「効率との戦い」に突入した以上は、「勉強や合格のことだけ」を考えて、自律的な生活をしてもらわなければなりません。


  ただ、いきなり「成績悪いんだから勉強しなさい!」なんて言ってもバトルになるだけです。「成績が悪い」なんてことはこども自身がよく知っているからです。分かりきっていることをズバッと指摘されたら、だれだって反発したくなります。大人がやるべきことは、こどもが気付いていないことを指摘してあげることです。こどもが「なんとなく」やっていることが、どういう意味を持っているかを教えることです。


  そこでまず、お子さんについて質問です。

【問1】 お子さんは学校・塾でのテストや行事などをコマメに報告しますか。

【問2】 お子さんの机の上にマンガと勉強教材が一緒くたに散乱していますか?

【問3】 勉強中に、足を組んだり、ほおづえをついたり、体をねじったりしていますか?

【問4】 家庭学習に取り組むときにすぐに集中できていますか。



  こどもって「自分のやりかた」を通そうとします。式がぐちゃぐちゃな子に対して「式はちゃんと書きなさい」っていうと、はじめは渋々従う。式をちゃんと書くと褒めてくれるので、とりあえず書く。でも、面倒くさくなると、すぐもとの「ぐしゃぐしゃ」に戻ってしまう。「いいのっ。これでいいのっ。うるさく言わないで」って反抗する。こんなとき、「どうせ困るのは自分なのに・・・」「どうして分かってくれないの?」「ミスがなくなればもっといい成績がとれるのに」って思ったことありませんか?


  自分のペースがつかめないこどもは、いつまでも自我流にこだわっていることが多いものです。いいやりかたなら文句はないのですが、勉強から逃げたい気持ちが見え見えのやりかたでは感心できません。勉強には、やりやすい、集中しやすい家庭学習の「型」があります。「型」を破っていこうという果敢な姿勢は暖かく見守ってやりたいですが、そもそも「型」を持っていない子は「型」の破りようがない。「型」を守らないのは単なるワガママ、自滅への道です。


  そこで「鬼行動」の発動です。勉強の「型」を身につけるまで鬼行動をとり続ける。絶対めげてはなりません。勉強の「型」で重要なのは次の5つです。



(1)1週間ごとにやることを書き出させる

  先ほどの【問1】についてですが、学校や塾での行事に無関心なこどもは、勉強については「指示待ち」なことが多い。学校や塾に着いたとたんに「今日何するの?」です。授業が始まる直前まで友達とたわむれていて、教科書やノートを開いて待っていることができない。


  学校や塾では先生が入ってくるなり「今日何やんの」なんて聞くこどもは、それが冗談でもない限り、授業の準備は何もしていないはずです。こうした「指示待ち」のこどもは、勉強をやらせても非常に効率が悪い。こどもにとっても消化不良でなんだか気持ちわるい感じが付きまとう。これに対して、自分の課題や目標を意識しているこどもは、要領よく勉強をこなすことができ、達成感を味わうことができる。達成感がまた次の意欲を生む。


  何か行動を起こすときに、予め目的を持つことは重要です。例えば、車を運転していて急にトイレに行きたくなったとき、それまで漫然としていた目が、コンビニや公衆トイレを探す獣の目に変わります。


  勉強でも、目的があり、その目的が近ければ近いほどモチベーションが上がります。そして、それを自分で書き出させれば明確で吸引力の強い目的になります。口約束より書き出させたほうがこどもは頭を使いますから、なかなか忘れません。さらに、予定を書き出しておけば親子で認識がズレることがありませんし、うまく行かなかったときに「こども自身」を非難するのではなく「予定の立て方」を再考するという建設的な行動を取ることもできるようになります。


  具体的には、大きな紙に月曜〜日曜の枠を書いておき、そこに予定を書き込んだポストイット(付箋)を貼るのがいいでしょう。重要度・緊急度に応じて赤・黄・青と視覚的に区別することができますし、やむを得ず予定を変更しなければならないときにポストイットをすぐに別の曜日に貼り変えることができるからです。


  このように、日曜日には一週間分の予定をこどもに書き出させてください。こどものためと思って鬼行動に徹し、こどもが「書き出さないと気持ちが悪い」というまで頑張ってください。




(2)机の上を整理整頓する

  次に【問2】についてですが、机上を自分で整理整頓できないこどもは成績が悪いです。「さあ勉強するか」と思い立っても「目的の教科書が見つからない」「ついマンガに手が伸びる」なんてことではとても効率的とはいえません。


  もちろん大人だって嫌なことにはなかなか取り組みたくはありません。仕事や家事などやらなければならないことがあるのにどうも気が進まないとき、つい見たくもないテレビ番組やサイトを覗いてしまうものです。だから机上が雑然としているこどもを責めるのも少し気が引けます。


  しかし「自分のペースがつかめずにあたふたしているこども」の課題は一から自分で物事を組み立てることです。そこで、毎日の勉強を効率的にこなすには、ヽ惺擦篏里ら帰ったとき、必ずカバンの中のものをすべて取り出し、∧拔が始まる前と後に、ちゃんとやることとやったことを整理させることが必要です。こどもが「整理整頓を実行しないと気持ちが悪い」と言い出すまで、鬼行動を徹底させてください。



  ただ、こどもの机を「整理整頓する」というのは、商品の陳列のような「見た目」ではないことに注意が必要です。「見た目」を整理整頓するのではなく、「やろう」と思えるように「心を整理整頓」することです。ホコリがあってもいいし、整然と本を並べる必要もありません。ピカピカにこだわるのではなく、あくまで、こどもが「やろう」と思えるような「整理整頓」を心がける。整理整頓の目的は、最終的には時間のロスを省くことにあります。




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