こんにちは。今年の首都圏の中学受験は倍率が上がって、「試し受験」や「チャレンジ受験」で辛酸をなめた人が多いようです。算数では大問4つくらいの構成にして、1問1問をじっくり解かせる傾向が広がりつつあります。 


  こんなことを耳にすると不安になってしまい、ついこどもをせかしたくなります。ですから、入試分析を仕入れる以上に、こどもの状況を細かく把握しておくことの方がはるかに重要です。来年受験の人は、GWくらいまでに達成できる計画を立ててみてください。 



  さて、今日の受験塾は、家庭学習の計画(Plan)(第四章4)です。 



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第四章 葛藤を克服する〜「やればできる(小さな成功体験)」から「もう大丈夫(自信)」へ


4.物事を一から自分で組み立てさせる秘技(2)……家庭学習の計画(Plan) 


  前項で「1週間ごとにやることを書き出させる」という話をしましたが、本項ではもう一歩進んで「こどもに家庭学習の計画を上手に作らすことができないか」を考えます。


  中学受験で「学習計画」といえば、教材の目次であったり、塾のカリキュラムであったりします。ところが、いざ中学受験の教材を手にしてみると、「何をどのようにこなせばいいか分からない」という壁にぶつかります。そして、「これではダメだ」と思ったとき他の教材を手にとってみると、項目立てがかなり違っているのを知って、途方に暮れるものです。


  しかし、勉強については、人に与えられたカリキュラムを忠実にこなすことはそもそもムリです。だからといってカリキュラムが不要だというのではありません。自分でカリキュラムを作ることこそムリです。効率的に受験を乗り切るには、出来合いのカリキュラムを自分に合うようにアレンジするしかありません。問題は、カリキュラムをどう自分流にアレンジすればよいかです。


 
  そこで、家庭学習のやらせ方のポイントを挙げていきます。ポイントは、家庭学習の計画(Plan)、家庭学習の実行(Do)、家庭学習の確認(See)からなります。まずは、家庭学習の計画(Plan)からみていくことにしましょう。



【家庭学習の計画(Plan)】 

  「この教材がいいわよ」って勧められていざ購入する。あるいは塾に入って教材をもらう。新しい教材を手にすると「さあ、がんばるぞ」って気が引き締まります。

  ところが、「どんどん解き進めていけば自然と成績は上がる」と思ったら大間違い。同じ教材を手にしても人によって「できるところ」「できないところ」が違います。小学校は6年間と長いですから、小さいときから勉強に親しんでいるこどもとそうでないこどもの差は中学生や高校生以上に大きいのが現状です。特に、塾のカリキュラムはどの生徒にもあてはまる最大公約数のようなものがふつうですので、自分に足りないものを補いながら勉強をすすめていかなければなりません。そうできればそれでいいのですが、補うべきものが余りに大きすぎたときに歯車が狂い出します。 


  人が終わっているところが終わっていないと「もっとやらなきゃ」ってあせる。今現在の「不理解」よりも、先へ先へと「理解」を急ぐ。だから結局本質的に理解しないままズルズルと先に進んでしまう。そうしているうちに、ある日突然、やりすごしてきた穴が表面化して行き詰る。


  理解が追いつかなくなって行き詰る原因は、「自分の課題」を意識していないことにあります。「人がやっていることを自分もやっていればいい」という考え方です。こどもにとってみれば、「自分の分からないところ」に向き合うのはリアルに辛い。いざ向き合おうとしても、親や先生を巻き込むことになるから二の足を踏んでしまう。先生からすれば、「復習すれば大丈夫、今はくよくよするな」です。親からすれば、祈るような気持ちで「このまま頑張ればいつかは成績が上がる」です。

  こうして、こどもたちはみんなと同じことをせっせとやるだけで、「自分の課題」に向き合うことをしなくなる。勉強内容の基準が「自分」ではなく「他人」なのです。


 
  中学受験を乗り切る環境には大きく2つのルートがあります。「塾に行かない」派と「塾に行く」派です。そして、「塾に行かない派」には塾のカリキュラムに並行して自分の課題もこなす「他人基準+自分基準」派と、塾のカリキュラムに盲従する「他人基準」派がいます。


  中学受験で一番悔いが残る可能性が高いのが、図の「通塾派A」です。完全に他人基準で勉強内容を決めていた人たちです。なぜ他人基準で勉強内容を決めると失敗しやすいかというと、他人を基準に勉強内容を決めると「あせる」「油断する」「諦める」につながりやすいからです。つまり、自分が劣っていたりできなかったりすると「あせる」、自分に余裕があると「油断する」、その結果自分を見失って「諦める」です。

  だから、他人を基準に勉強内容を決めると、「理解」という勉強の本質を見失いがちになるのです。だから、受験間際になってあわてふためく。「しまった!もっと早く手を打てたのに」と悔やまれる。


  こうした状態に陥らないようにするためには、まず、ゞ戯爐蝋猝椶体系的でコンパクトな教材を揃えておく。興味を惹きやすいとか、見やすいとか、いろいろな判断要素があるとは思いますが、それらはすべて「やらせ方」でカバーできます。

  また、塾でもらうような大量のプリント類では保存や検索に手間がかかりすぎます。中学受験をご経験のご家庭であればご存知だと思いますが、小学校低学年からプリント類を集めていると4畳半くらいの部屋を埋め尽くすほどの分量になります。とても整理仕切れません。ですから、「コンパクトで体系的」な教材をいつも手元に置いておく必要があるのです。


  次に、普段の学習で苦手な分野を発見したら、その「コンパクトで体系的な教材」を用いて復習計画を立てなければなりません。これが「自分流の学習計画」です。もらっただけのカリキュラムだけをやっていればいいというわけではありません。


  テストなどで自分の不得意分野を発見したら、その「コンパクトで体系的な教材」で一定期間をおいて3〜5回復習をする。1回ではダメです。なんせ苦手分野なんですから、特に力を入れる必要があるからです。塾に通っている人は、塾の宿題を半分にしてでも自分の苦手分野を学習計画に組み込むべきです。


  「それじゃ塾のペースに遅れちゃう」なんて言っていたらもとのもくあみです。塾の復習は先生が授業で取り上げた問題だけで十分です。「自分の課題」「自分基準」を見失った瞬間に受験は歯車が狂うことを忘れてはなりません。塾のカリキュラム自体に価値があるのではなく、「自分の課題」に価値があります。「自分の課題」を大切にするからこそ「塾のカリキュラム」に意味がでてくるのです。



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