こんにちは。昨日、サピックスに在籍していた生徒のお母さんから「開成に合格した」とのご連絡がありました。昨年の5月ごろ、どうにもならなくてお電話を頂いたご家庭です。お母様も辛抱強くご連絡をしていただき、学習内容を細かく詰めていくことができました。ただ残念なのは筑駒に不合格だったこと。筑駒は報告書が100点に換算されるのですが、その影響があったかなかったかについては推測が難しいです。いずれにせよ、12月の最後の追い込みで伸びる生徒が本番で強いようです。



  さて、今日の受験塾は、日々積みあがる課題を要領よくこなす(第四章7)です。



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第四章 葛藤を克服する〜「やればできる(小さな成功体験)」から「もう大丈夫(自信)」へ


7.物事を一から自分で組み立てさせる秘技(5)……日々積みあがる課題を要領よくこなす



だれだって「こなし切れない課題」に直面したことがあると思います。定期テストの直前でまとめて試験対策をするとき、大学受験の参考書を何冊も買い込んできたとき、などなど……。課題をこなしきれない小学生の嘆きは、大人でも容易に想像がつくはずです。膨大な課題を目の前にしたら、ふつうどうなりますか?



 こんなふうになると思うんです。

 ,△擦辰討い覆い箸(試験まで余裕があるとき)は、とりかかるまでに時間がかかる、好きな科目から手をつける。


 △△擦辰討い襪箸(試験が近いとき)は、どの科目も暗記に頼ろうとする、中途半端なまま試験に臨む。



 その結果、こうなっちゃいます。

 ,△擦辰討い覆い箸(試験まで余裕があるとき)は、好きな科目から手をつける、とりかかるまでに時間がかかる。

 →他の科目の課題がたまっていく。好きな科目しかやらないという悪循環を繰り返す。


 △△擦辰討い襪箸(試験が近いとき)は、どの科目も暗記に頼ろうとする、勉強が中途半端に終わってしまう。

  →本質的に理解していないので試験が終わればほとんどのことを忘れる、やってもやっても達成感がない、後になって「もっとできたのに」と思う。



  自分のペースがつかめずにあたふたするこどもにとって、「勉強量」や「塾の宿題がとても負担になっています。気付いたらこなし切れない負債が山のように積み上がって、首が回らなくなるという話は現実の、しかも切実な悩みです。


  そうであっても、がむしゃらにやれば範囲指定のある問題は何とかできるようになります。ところが、どうしても解決できないのは、範囲指定のない総合問題です。「やってもやっても追いつかない」です。


  そこで、「もっと要領よくこなせないか」を考えてみます。具体的には、(1)何とか分量はこなせているケース、(2)分量をこなし切れないものの、得意科目があるケース、(3)分量をこなし切れないし、これといって得意な科目もない、以上の3つの場合に分けて検討していきます。




(1)何とか分量はこなせているケース

  何とか分量はこなせているケースでは、いつも頑張って勉強しているけれども、成績がたまにすごく落ち込むこともあって、いつも不安を抱えたまま勉強している状態です。


  こうしたケースでは、「現在の勉強をこなしつつ、あるいは現在の勉強量を圧縮して、3ヶ月前の部分も並行してやる」です。総合問題では、知識の定着度を見るために、3〜12ヶ月前のものを出題するのが通例だからです。


ですから、「今やっているので精一杯なんだから……」という人であっても、まず、授業で扱われた問題だけを復習し、それと並行して3ヶ月前のテキストに戻る。それでもダメなら、先生に相談して、今やるべきことを絞り込んでもらう。このようにして、今やるべきことを絞り込んだ上で、並行して3ヶ月前の復習をして定着させる、これで大丈夫です。



(2)分量をこなし切れないものの、得意科目があるケース

  課題や分量をこなし切れていないということは、基本的に過去に遡るどころの話ではありません。どこから手をつけていいか分からないという状況です。こんなときに「得意科目」があるというのは、本当に心強いことです。「得意科目を活かしつつ、いかに苦手科目を克服するか」を考えればいいからです。


  さきほど、家庭学習の実行(Do)の項目で、「分量でなく課題で指示を出す」という話をしました。これは指示を出す側と指示を受け取る側が正確にやりとりするために必要な姿勢です。


  ただ、得意科目についてはあえて指示を出さなくても自分でどんどん進めることができます。むしろ、不得意科目をほったらかしにして、いつも得意科目だけをやってしまうのが悩みのタネです。


  こうしたときの解決法は、「得意科目は課題で指示する、不得意科目は課題ではなく時間で指示する」です。不得意科目なのにあえて「これができないとダメよ」「これができるまでやりなさい」というふうに、課題で指示するとものすごく時間がかかってしまいます。ダラダラしたり、机の上で遊びだすときもあります。不得意科目は誰だってイヤですから、時間がかかってしまうのは仕方のないことです。大人だって、やるべき仕事が目の前にあるのに、つい余計にネットサーフィンにのめりこんだりしてしまうものです。


  だから、苦手科目は「30分」とか「1時間」とか時間を区切ってやらせるのです。最初のうちは時間が短ければ短いほど集中できます。しかも、苦手であればあるほど、「短時間」の勉強を「毎日」することが必要です。そして、残った時間で得意科目をとことんやらせる。やりたいことをとことんやるのが成長につながる。得意なものが伸びれば成長している証だし、これがダメでもアレがあると開き直ることもできる。


  一番まずいのは、苦手科目に圧倒的な時間を費やして、得意科目をやらせないことです。ストレスがたまってモチベーションが下がります。得意科目のある人は、その得意科目を大切にしなくてはなりません。得意科目のある人は、「やりたい科目をとことんやらせる」→「その教科の勉強時間を圧縮する」→「他の教科の勉強時間を増やす」です。こうした「下準備」をしているからこそ、「日々短時間だけ苦手科目に費やした努力」が報われる日が突然来るものなのです。


  「不得意科目は時間で区切って毎日やる」「得意科目は課題で区切って一気にやる」というペースがつかめると、塾での授業も面白くなります。塾では、先生の話す速さ、カリキュラム、演習量などほとんどすべての条件が塾次第で、自分でコントロールできる余地が少ない。一度つまずくと挫折感やあせりばかりが募る。コントロールできないことを、コントロールできると思い込んで悪戦苦闘して疲弊してしまってはもったいない。だから、自分のペースを手に入れる、やれること(コントロールできること)をやる、ことが重要です。


  
(3)分量をこなし切れないし、これといって得意な科目もないケース

  得意教科を突破口に「科目横断的」な学力を目指すことができない場合には「教材」を絞る必要があります。どの教科にせよ、テキストを開くのさえ気が進まないはずです。


  例えば、真っ白なまま放置された大量のテキストを、すべて引っ張り出して机に並べたら、最初の1冊、最初の数ページで挫折するのが関の山です。そうではなくて、一から仕切り直すために、できるだけコンパクトな問題集を選んで、少しずつやるように指示する。もちろん、量(何ページから何ページ)ではなく、課題(何々をできるよにしよう)で指示します。


  日々の課題が累積債務のように積み上がったとき、こどもはプレッシャーで押しつぶされそうになっている。そこにきて「やればできる」「志は高くもて」なんて精神論で背中を押したら、こどもは押す手を押し返すように勉強から遠ざかる。「これ以上、どうやって頑張ればいいんだ!」です。


  ですから、「これだけは絶対にやるんだと決意して、それをやり通す」です。塾の進度に縛られてはいけません。薄くてカンタンな問題集に切り替えてそれをやり遂げる。はじめはできるかどうか分からなかった問題集を一冊やっつける。やり遂げた後、その問題集をキッと睨みつけて「どうだ、オレ様の実力が分かったか」、「やればできる」という充実感・征服感がこどもを一回り大きく自分を成長させてくれる。


  プレッシャーは強すぎると人をダメにするけれども、適度なプレッシャーは人を大きくしてくれる。だから、「これだけは」というものを決めて、徹底的に打ちのめす。そのためには、課題を小さくしてあげなければなりません。


  「自分で何とかしてできなきゃ所詮ムリ」なんて古臭いこと言っていたら、「せっかくやる気になった多くの小学生の芽がでない」なんてことが繰り返されてしまいます。入試は自分のペースがつかめるまでが本当は一番苦しむもの。自分のペースは正直いって、難産です。しかし、本物の自信がつくと、子供の顔か紅潮して生き生きしてきますし、こどもの行動がシャキッとするようになります。




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