今日もみなさんお疲れ様です。今日はある家庭教師の先生からの相談です。現在指導しているお子さんの学力状況は、小6だけれども差集め算すら不確かで、その場は「分かった」と言っても直ぐ忘れる。塾は週6日あり、多忙。塾の先生に相談すると、その子の志望校に合格するだけの宿題はそろっているから、ひたすら頑張ればよいとアドバイスを受ける。ご両親は共働きで子供に関わる余裕がない。ご両親も家庭教師の先生も塾の進度が適切でないことは感づいているけれども、こどもは友達と別れるのがいやなので塾を辞めたくないというから、現状は変えたくない。


  こんな状況のとき、みなさんはどうなさいますか?な明るい話題を振ることでその場を取り持つとか、危機感を煽って緊張を高めるとか、いろいろ考えられます。しかし、このようなケースの場合、先生が「何とかしたい」と思っていて、あれこれ工夫して頑張ってもうまくいかない確率が高いです。


  なぜかというと、「他人と同じものが欲しい」という傾向が強いからです。ご両親が共働きだとかこどもに関わる時間が少ないとか、そういう問題ではありません。欲しいものが分かっていない人と一緒に、「本来あるべき目標」を探すのは容易な作業ではないということです。


  ご相談いただいた先生には、まずは「何が一番欲しいのか」「今一番何をしたいのか」というところを突き詰めて考える場を作ることをお勧めしました。



  さて、今日の受験塾は、こどもの混乱を助長しない(第四章11)です。



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第四章 葛藤を克服する〜「やればできる(小さな成功体験)」から「もう大丈夫(自信)」へ


11.物事を一から自分で組み立てさせる秘技(9)……こどもの混乱を助長しない 


  中学受験では、親の加担度がどうしても重くなります。こどもは家庭に対する依存度が高いので、当然のことです。ただ、自分のペースがつかめずあたふたするこどもたちにとって、今は自分のペースをつかむ貴重な時期です。それなのに、親がこどものペースを乱したり、こどもに自信をつけさせるつもりがかえって自信を喪失させた、なんてことになってはいけません。 


  ところが、得点や偏差値が上がらない、安定しないと親のほうがあせってしまう。子供に自信がつく前に、「こんな成績なのに、あんたは自分でなんとかしなきゃとは思わないの!」と思うもの。ため息をついて暗にこどもを非難してしまうもの。そうすると、こどもは親の期待と正反対の行動をとるようになる。ストレスを溜め込んで幼児にかえってしまう。追い詰めているつもりが、実は親の方が追い詰められている。 


  このままこんがらがったまま小6の秋を迎えると、不十分だと分かっていても、「基本だけしっかり暗記しなさいね」のまま入試に突入することにもなりかねない。「自覚が足りない」「自分でなんとかしようと思わない」という精神論が、本来楽しいはずの受験をゆがめるんです。これではいけませんね。 



  そこで、親がこどもをどのように見守っていけばよいかについて考えていきます。 



 




(1)こどもの頭がこんがらがっているときには、進度のペースを少しだけ緩めて、質問を待つ 

  こどもの頭が混乱しているときには、もっとくわしく解説してやりたくなる。しかし、いくら詳細な解説をしても、子どもに安心感を与えられる解説でなければ意味がありません。混乱しているところに、ごり押ししないのが、結局は近道。「こんがらかって飲み込めない」のを無理に飲み込ませようとしてもダメです。 

  受験のライバルの多くは「凡人」です。天才はごくわずかです。ですから、あせらずじっくりいきましょう。 



(2)分かるところまで戻る  


  テレビの旅番組を見ていると、知らない場所よりも知っている場所のほうが強く反応する。勉強だって、「それ知ってる!」と思えるところまで戻ると、元気がでる。 

  「勉強が好きな自分」を取り戻し、100%の力を発揮しようと思う。チャレンジできれば、失敗しても充実感があり、次につながる。反対に、100%の力を発揮しないと、「自分には能力がない」という誤った思い込みをしてしまいます。 



(3) 成績が思うように伸びないときに、「能力」のせいにしない 

  失敗の原因を「能力」のせいにすると、やる気をなくしてしまいやすいし、立ち直るのにとても時間がかかります。大人でも同じ、こどもならなおさらです。自分のペースがつかめるまでは、結果が思うようにならないときに、「能力」のせいではなく、「運」や「タイミング」のせいにすれば前向きになれる。 



  成功を喜ぶのはだれでもできる。反対に、失敗した自分を受け入れることは難しい。だから、こどもが失敗したときは別の見方があることを教える。こどもが失敗したときに、「どうしてそうなったのか」「もっといい方法はないか」、を子供と一緒に探してあげるのが原則です。その失敗を責めたり、プレッシャーをかけるのは、それが愛情の表明であっても、例外的手段にとどめて欲しいです。 



(4)こどもが順序立てて考えるように躾ける 


  「論理的な思考力」や「段取りを組む力」は何も勉強だけで育つものではありません。朝起きたときに、一日の段取りを考えるこどもは、その一日を生き生き、シャキシャキ過ごすことができます。できるだけ、「だれが、いつ、どこで、何を、どのようにするか」を意識するようにしつける。「ものごとを表面的にとらえるのではなく、物事の関連性をよく考えさせること」で、その子の生活は大きく変わります。 




(5)こどもと「課題」を共有する」 


  こどもは、勉強を進めていくうちに「今何をやっているのか」「何のためにこれをやっているのか」を見失います。一方で、教える側も「あれもこれもやらなきゃ」と焦ってしまいます。そこで陥りやすいのは、「今やっていることに集中できない」です。こどもは混乱しているけど、塾のカリキュラムはどんどん進んでしまう。こんなに悩ましいことはありません。 



  ですが、入試の勝敗を決めるのは「集中力」です。合格するこどもは、入試問題を全部覚えてくるくらい集中して試験を受けてきます。入試問題を覚えるほど集中できたのは、「問われていることが分かったから」です。つまり、「聞かれていること」「与えられた課題」が分かっていないと、そもそも集中できないんです。 

  だから、成績が思うように上がらないときは、「やることは分かっているでしょ」ではなく、一緒に課題を共有してもいらいたいんです。 




(6)必要以上に励ましたりハッパをかけたりしない 

  「頑張れ」は思いやりの発露ですし、そして高い志を持つことの尊さを説く気遣いの言葉です。 

  でも、こどもは学校と塾のダブルスクールで疲労がたまっているのがふつうです。平日に宿題をやろうとすると夜中までかかる。平日にこなせない宿題は土日まわす。宿題が多すぎたり、学校の行事が重なったりすると、土日にまわした宿題もこなせない。土日にゆっくりできないから疲れが取れない。だから平日も疲れで集中できない。中学受験は体力勝負と思えるときがあります。 



  そうして疲れがたまって体力も気力も限界のときに「頑張れ」って言われても、「これ以上どう頑張ればいいんだ!」と反発したくなるし、また、余分に力が入ってかえってぺースを崩す原因にもなる。 



  ウソでもいいから「欲頑張っているね」「そんなに頑張らなくてもいいよ」と声をかけてあげれば、子供の方の力が抜ける。暖かい心遣い。 



  子供がなかなか行動変容を起こさないとき、外見上はダラダラしているようにみえても、何かしらのスランプに陥っているかも知れません。表面だけで子供を判断する大人は子供の心に触れることができません。こどもに乗り移ってこどもの心に触れることの出来ない大人は、子供の力になってあげられないのと同じです。
 



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