今日もみなさんお疲れ様です。昨日は、N研に通う新小5のお母さんからご相談がありました。本人は勉強をやっていないわけではないけれども、クラスの優秀なライバルに勝てない。カリテはいいけれども、センター模試の成績は芳しくない。親としてとても焦っていて、成績が悪いとこどもとの関係が険悪になる、このままじゃ親も子供も受験までもたない、とのことです。


  これに対して、私のアドバイスの力点は「こどもの能力を否定しない」ということでした。一貫して「能力を否定しないでください」です。友達が解ける問題を自分のこどもが解けなければ、くやしい。友達はクラスが上がるけれど自分のこどもが上がらないと、くやしい。この気持ちはとてもよく分かります。しかし、この感情を露出すればするほど、こどもの自尊心を傷つけ、こどもとの関係を険悪でよそよそしいものにするのも事実です。


  「志望校はどちらですか」ってお聞きしたら、「こどもが行きたいという学校はとてもムリなので・・・」って始まったので、「だからその言い方が良くないんです」と申し上げました。「あんたがそんな学校に入れるわけないじゃないの」なんて言ったら、こどもの心が凍りついてしまいます。絶対にこどもの能力を否定してはいけません。


  教育って、「本能や自然に任せていたのではできるものもできなくなる」というときに、こどもに意識的な訓練を課す作業です。だれでも分かり切っていることを確認するだけでは教育ではありません。こどもが気付いていないことに意識を向けさせる、ときには大人がこどもの目の前から隠れて自立を促す、こうしたことを通じてこどもに「オレはこのままじゃヤバイ」と思わせることが大切です。こうした点からみても、こどもの能力を否定することは、百害あって一利なしです。


  受験の本質は「競争」ですが、本当の競争は6年生の秋からでいいんです。12月から1月にかけて頭ひとつ抜きん出たこどもが合格するんです。それまでは何となく「受験は大変だな」と思わせるだけでいい。そうした中で、こども自身に志望校を決めさせていくことが大切です。入試直前になってあれもこれもと願書をかき集める羽目に陥るご家庭が多いのですが、その場合、こどもが「ここを受験したい!」という意思が明確ではありません。こども自身が「絶対に合格したい!」と思わないと受験はうまくきません。勉強の効率を差し置いても、こどもの気持ちに付き合うことも必要です。


  1時間くらいお話したでしょうか、お母さんの声がだんだんやさしくなってきたような気がしました。「成績がダッチロールしても、お母さんがいつもニコニコして応援してくだされば、お子さんは将来きっとお母さんに感謝し続けてくれますよ」とお伝えしました。



  さて、今日の受験塾は、自己完結するこどもたち(第五章1)です。 



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第五章 脱力状態に活力を吹き込む〜「もう大丈夫(自信)」から「なるほど(動機)」へ



1.自己完結するこどもたち

   この章で問題になるのは、「自己完結するこどもたち」です。「自己完結するこどもたち」とは、

*「安心感を求めて、ほどほどの志望校で妥協している」

*「偏差値ばかりを気にする」

*「友達は勉強していないのに」と不満をもらす

*「塾でのクラスが下がりたくないからテストを欠席したい」と言い出す

  というこどもたちです。



  そもそも「自分はもうこれ以上勉強しなくていい」とか「今勉強する必要がない」と自分に言い聞かせているこどもたちです。このケースが一番扱いづらいです。


  第2章で扱った「ただ家と塾を行き来するだけのこどもたち」は、勉強をしている最中に「コレが終われば遊べるぞ」と思うこどもたちです。勉強が終わると、水を得た魚のように生き生きと遊びを始めます。こうしたこどもに「強制」で臨んでもうまくいかない、というお話をしました。


  これに対して、「自己完結するこどもたち」は、勉強も遊びも中途半端なこどもたちです。試験前には要領よく勉強する。「志は高いほうがいい」「できるだけいい学校に行きたい」とも思っている。ところが「これくらいやっておけばいいだろう」という自分勝手で安易な判断を下す。「勉強をしなくてすむ理由」を探し出す名人です。


  「自己完結」せず伸び続けるこどもは、「自分には何が足りなくて、何をすればいいか」に全力投球する。授業を受けている時間よりも自習している時間が長く、授業ではリラックスしている。これに対して、「自己完結」しているこどもは、入試直前になってまで授業を聞いて「なるほど、なるほど」なんてうなずている。自習はダラダラやって、授業のときだけ力が入る。


 



  こうした「自己完結するこどもたち」は「寄り掛かり病」という思考停止状態にあります。「とりあえず、いい塾、いい学校、いい会社にいれば大丈夫」といった消化試合のような人生観です。ところがそんな夢のような話がいつまでも続くことは絶対にありません。いつまでたっても「主役」になろうとしない人は見向きもされないときがきます。そんなこどもたちには、気付きを与えて、活力を回復してもらう必要があります。



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