今日もみなさんお疲れ様です。昨日の新小4のお子さんを持つお父様からのご相談を紹介します。現在N学園に通っているけれども宿題をこなしきれず、お母さんとお子さんが殺伐となってしまっているそうです。


  小4、小5、小6でやるべきこと、注意点など一通りお話しました。その中で、小4の間はこれまで通りお母さんが関わるべきだとも申し上げました。するとお父さんは、これまでお母さんがやってダメだったのに大丈夫か、と不思議そうでした。しかし、お母さんの中には、こどもをコントロールできて初めてこどもに愛情を感じる、という人も少なくありません。ですから、こどもに抵抗されると喪失感を覚えてやりきれなくなる。お父さんにこういう気持ちを分かってあげてもらいたいと念を押しました。それと同時に、お母さんは「私が頑張らなきゃこの子はどうなるの?」って心配しているわけですから、お母さんがいなくてもこどもは育つことを体で示して安心させてください、とも提案しました。具体的には、お母さんを長〜い旅行にでも行かせて、その間にお父さんがお子さんの勉強を見守る、なんてことです。


  もう一つ、私が「本当の競争は小6の秋からです。12月くらいから勢いをつけたこどもが合格します」と伝えましたところ、「それで間に合うのか。無理にでも偏差値を上げておく必要はないのか」と聞かれました。志望校は有名私大の附属中学です。もちろん、偏差値が上がればそれに越したことはありません。しかし、多くの方が無理に偏差値を上げようとして失敗しているわけですし、こちらのご家庭も同じことになったのです。こどもの成長は大人が思うほど早くはありません。大事なことは、小4くらいから何でもかんでも詰め込もうとしないことです。科目毎に核となる超基本事項を徹底してやり、枝葉末節の問題は志望校に出るならやればいいんです。こうした観点から問題を取捨選択すれば、勉強量なんて大したことはありません。


  家庭での殺伐とした雰囲気は、入試に間に合うかどうかという焦りによって醸成されていきます。お父さんには、「いつでも軌道修正できるような態勢を整えてください。どうしていいか分からなければいつでもまたご連絡ください」とお伝えしました。1時間にわたる質疑応答はやっぱり疲れます・・・。



  さて、今日の受験塾は、ミスの原因を書き出させる(第五章3)です。



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第五章 脱力状態に活力を吹き込む〜「もう大丈夫(自信)」から「なるほど(動機)」へ



3.こどもに気付きを与える秘技(1)……ミスの原因を書き出させる


  「ケアレスミスが多くて困っている」という人は多いと思います。特に入試を間近に控えた受験生がミスを連発するようになった場合、集中力の低下が主な原因ですから、「疑問から解答を導く」という勉強の王道に戻る必要があります。ただ、入試間近のケアレスミスは緊張からくる「一過性のもの」ですから、さほど気を揉むこともないでしょう。


  しかし他方で、いつもミスを連発しているくせに、「ケアレスミスだ」と言い張ることで、「自分は本当はできるんだぞ!」って主張するこどももいます。大して努力もしていないくせに、だれよりも悔しがる。けれども、入試はケアレスミスとの戦い、ケアレスミスをした者から順に不合格になるといっていい。受験は天才との戦いではなく、多くの凡人との戦いです。ですから、「ケアレスミス」は絶対に見過ごすことはできません。



  ケアレスミスを繰り返す確信犯は、いい訳をして自分の努力不足を隠そうとします。相手がどう思うかも考えずに自分の内面ばかりを主張する人は、いわゆる思考停止状態にあります。「ウルセー」とか「もう分かってるよ」って同じことばかり言うのも同じ状態です。


  現実に向き合おうとしないので、こういう人がやらかす「ミス」は継続性のものです。必ず繰り返す。だから、言い訳がダメな理由を分からせて、本当の問題に目を向けさせることが必要なのです。


 



  言い訳がダメな理由には2つあります。まず、「言い訳に目を奪われると本当の問題点に向き合うことができないから」です。


  言い訳の達人のホンネは「変わりたくない」「動きたくない」です。口では立派なことを言いながら、本当は人の助けを当てにして生きています。「塾はいく、受験はする、と言っておけばその場は丸く収まるし、失敗しても言い訳が立つ」と打算的なことを考える。問題を出すと、「まだ習っていない」とか「忘れた」とかを連発する。


  入試では必ず未知の問題が出題されると分かっていても、既存の知識を騒動員して未知の問題に取り組もうとはしない。真面目に解いているようにみえても、心の中ではだれかの手助けを期待している。「勉強は手取り足取り教わるもの」という感覚から抜け出せない。


  このように、自分の失敗を正当化することばかりに目がいってしまえば、「なぜ失敗したか」には目がいかなくなる。人は同時に2つのことを考えることができませんから、「言い訳」をやめさせると同時に、ミスの原因を10個書き出させてください。


  中途半端では気持ちが伝わりませんから、相当な覚悟をもってこどもと向き合う必要があります。親子で二時間、部屋にこもる覚悟が必要です。「何もそこまで・・・」って思わないでください。入試には“期限”があります。効率との戦いです。本人が自覚するかどうかが勝負です。


  ガンコな子にミスの原因を10個書かせるのには、本当に2時間かかりますが、絶対にめげないでください。ケアレスミスを連発するこどもに対しては最低1回はやる価値があります。



  こうして10個書き出せた。ここからが本番です。その内容を見ると、いろいろあると思います。

* ノートの字が汚かった

* 試験に集中できなかった

* 試験中に見直しをしなかった

* 問題を読み違えた

* 試験に遅刻した

* 落ち着いて試験を受けることができなかった


  また、次のようなものもあるでしょう。

* 試験の2〜3日前になってドタバタして試験勉強をしてしまった

* 友達と過ごす時間が長くて勉強時間が短かった

* ゲームに夢中になりすぎて勉強する前に疲れてしまった

* 勉強をする気がおきなかった

* 勉強しなきゃとは思って机に向かうけれど、30分も経つと家の中をウロウロしてしまう

* 弟や妹とつい遊んでしまう



  10個書き出させて、「ホラ、分かったろ。これから気をつけろよ」ではダメ。もったいない。こどもの混乱した頭を整理するのが大人の役目です。こどもが書いたものをみると、確かにこどもの言い分が正しいものがある。弟や妹とつい遊んでしまうなんて場合、「お兄ちゃんだから面倒をみなくちゃ」って思っていたのかもしれません。



  こんなときは、「お前も辛かったんだね。ゴメン。これからはお母さんも協力するね」です。「一緒にやっていこう」という親の気持ちが、「いいわけ小僧」の凝り固まった心を氷解させるのです。「紙に書かせてホンネを引き出す」です。


  この結果、「言い訳しているヒマがあったらさっさと勉強したほうがいい」ということをこどもが受け入れることができるようにしてあげることができます。実現するかどうか分からない夢ばかりを見るよりも、今実現できることをコツコツこなしていくことのほうが最終的には大きな目標に近いのです。



  将来的に「良い学校」「良い企業」に入ることは「一応の結論」にすぎず、実はそこが出発点です。偏差値とかテストの成績だって「一応の結論」にすぎない。そんなものはすぐに無くなる。こどもに本当に見せてもらいたいのは、「結果」でなくて「普段の努力」です。人が本当に見られているのは、そうした「一応の結論」ではなく、「その人どんな努力をしているか」です。本当の問題は、成績表の中ではなく、普段の生活の中にある、このことをこどもたちに分からせることが大切です。



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