今日もみなさんお疲れ様です。先日、日経アソシエ(2月20日号)で和田秀樹さんという精神科医の先生が次のようなことを書かれていました。


  「少子化のために第二次ベビーブーム世代と比べて高校受験者が4割も減った。ビリに近い成績でも公立高校普通科に進学できるため、99年の調査で中学2年生の4割以上が学校の外でまったく勉強しない。学力低下は特に地方において顕著である。中学受験熱が過熱している首都圏では見えないことがたくさんある。」 


  学力低下を危惧する趣旨です。でも一番大事なのは「学力」の中身です。明治以前、寺子屋等では生活に密着し、こどもでもその有用性を知りえた技術を学んでいました。これに対して明治以降は、何にでも応用が効く理論が中心になりました。落ちこぼれがでる最大の理由がここにあります。現代では「何を学びたいか」をこどもに意識させようという流れになっています。大学附属高校では、大学の単位を取得できるところもてできています。こどもが勉強に興味を持つと同時に、自分や自分の将来に興味を持ってもらうことが大切です。


  

  さて、今日の受験塾は、親自身が正確に伝える技術を身につける(第五章5)です。



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第五章 脱力状態に活力を吹き込む〜「もう大丈夫(自信)」から「なるほど(動機)」へ



5.こどもに気付きを与える秘技(3)……親自身が正確に伝える技術を身につける



  自己完結するこどもたちは、親や先生の言うことの行間を読むことができません。親や先生が言いたいことを柔軟に汲み取ってはくれないのです。しかも表現力も乏しいです。家では口答えするここどもでも、外では親と同じこと、ありきたりのことしか言うことができません。



  ある意味素直なんですが、困ったことでもあります。こどもが間違って理解しているのに、「塾の先生が言ってた」とか「お母さんは言っていることが違う」なんて言われて困った経験があるんじゃないでしょうか。


  
  自己完結するこどもたちは認知レベル(ものごとの見方や捉え方のレベル)が低いのが特徴ですが、その原因は行き着くところ「主体性」がないんです。一見してよく勉強をしていますけれども、実は主体的ではないです。



  あえていうと、「主体的」というのは自分とも他人とも上手に付き合えることをいいます。ですから、自分の世界に引きこもることも、人に尽くしてばかりいることも「主体的」とはいえないんです。自己完結するこどもたちは、愚直なまでにに人の言うことに素直だったり、あるいは人の話を頑なに拒否したりしますが、結局は主体性がないんです。



  相手の話を正確に汲み取って、適切な反応を返すことができるかどうかは、受験を成功させる上で非常に重要です。いわゆるコミュニケーション能力です。最近の中学入試の国語で「自分の意見も交えて」なんていう記述も散見されるのは、コミュニケーション力を重視した高校の新課程の影響を強く受けているためです。



 



  一つの例ですが、詐欺師は美辞麗句を並び立てて、被害者の気を引こうとする。ここで、詐欺師の視線は被害者、特に財布に向けられている。ところが、被害者の視線は詐欺師には向いていない。詐欺師の向こうにある「うまい話」に向いている。詐欺師が虎視眈々と自分の財布を狙っているのに、被害者は自分の財布に目を向けていない。だから、知らないうちにやられる。手口が巧妙になっていて被害者に同情すべきときもありますが、基本的には自己責任です。


   
  受験だって、出題者は受験生の弱点を狙う。けれど、失敗する受験生は自分勝手な答え方をする。ふだんから、「これだけやれば十分だ」などと自分勝手な判断をする。出題者の視線を意識しないから、当然撃沈する。撃沈してからではもう遅い。完全な思考停止状態ですから、試験で変化球がくればひとたまりもない。


  「言われた通りにやればいい」では通じないんです。受験は出題者とのサシの勝負です。出題者の視点、出題のポイントをピンポイントでゲットしなければならない。



  「じゃあコミュニケーション力をつけるにはどうすればいいか」です。初めからこどもたちに「行間を読め」なんて言っても無理です。親や先生が率先垂範して「正確な伝え方」を教えるほかありません。こどもは親の言うことを聞いていないように見えますが、やることは真似ています。こどもの表現力は親の影響がとても強いんです。


  教えたことが正確に伝わらなかったために、間違ったまま覚えてしまうことがあることはよくあることです。教えられたことが「間違っているかも」って疑問に思っても、「親や先生の言うことは正しい」が頭を支配していますから、自分の正しい考えを押し殺して、間違った答えを覚えようとする。しかし、そのこと自体を責めることはできませんね。


  普通に教えたつもりでも、「まだこんなこと覚えていないのかよ〜」なんてこともよくありますが、生徒自信が覚えていないことが半分、教えたことが正確に伝わっていないことが半分、だと思っていい。こどもが真面目かどうかは別の問題です。初めっからこどものせいにするのはフェアではありません。むしろ、大人の側が手本を示すのが原則です。


 
  勉強を教えるときの例で言うと、こどもがへんてこりんな質問をしてきたらチャンスです。

「教えるペースが早かったかな」

「ポイントの強調が足りなかったかな」

「説明が論理的でなかったかな」

「難しい言葉を使いすぎたかな」

「前回のおさらいが足りなかったかな」

「一方的にしゃべりすぎたかな」

「考える時間、ノートを取る時間が不足していたかな」

というように、正確に話を伝える技術を磨き上げることができます。


  項を改めて、コミュニケーションのとり方をご紹介していきます。やりだしたうちはめんどくさいけれども、こどもがコミュニケーション力を身につけるために必須の技術です。



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