今日もみなさんお疲れ様です。突然で恐縮ですが、育てにくいこどもの育て方というサイトを運営しているぴっかりさんという方が次のようにおっしゃっています。

                    
  こどもは「泣いてママを呼ぶ→あやされる→だんだんに落ち着く→笑顔が戻る」というサイクルで、緊張や不安感情を解消しようとします。これが親子関係の土台であり、こどものガソリンスタンド(安全地帯)だそうです。これって大人にも通じませんか?


           
  さて、今日の受験塾は前回に引き続き、コミュニケーションの精度を上げる(後編)(第五章6)です。



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第五章 脱力状態に活力を吹き込む〜「もう大丈夫(自信)」から「なるほど(動機)」へ



6.こどもに気付きを与える秘技(4)……コミュニケーションの精度を上げる(後編)


  次に、?「悩みを聞く」です。ふつう「悩みはないか」って聞いても、こどもたちはなかなか話してはくれません。そうこうしているうちに言い募って爆発してしまうものです。


  こどもが行き詰っているとき、原因はなかなか見えにくいものです。こどもの変化に最後に気付くのは親だといわれています。何か問題が起きると、親は過去からたどろうとするために、こどもの変化についていけないことがあるからです。特に、5〜6月ごろや、9〜10月ごろには、突然「勉強をしない」「塾に行きたくない」というこどもがでてきます。いろいろな原因が競合してこどもが爆発してしまうのです。


  こんなときって、おとなの方が動揺してしまいますよね。こうしたとき、どのようにして悩みを引き出すかが問題になります。悩みの原因が分からないと対処のしようがないからです。



  一般の会社では、「荒れる職場」として次のようなケースが挙げられることがあります。部下がクレームの報告を上司にする。すると、上司は「お前がなんとかしろ」「なぜ言ったとおりにしないんだ」「今は忙しいんだ」とニベもない。まるでヤブヘビ。相談したいのに、逆に非難される。


  しかし私の実感では、こんなアホ上司でなく、たとえよい上司に対してでも仕事上の悩みを打ち明ける人は少ないようにも思えます。「こんなこと言ったら悪く思われちゃう」なんてふうにプライドが邪魔していたり、「向こうが察知してくれないかな〜」なんて寄りかかっているのかも知れません。



  家庭でも、「20ページまで進めておきなさい」って指示をだしたところ、こどものほうから「お母さん、終わったよ」って言っくる時代があったと思います。ところが、塾のペースに翻弄されるようになるとそうはいかなくなります。「お母さん、勉強追いつかないんだけどどうすればいい?」なんて聞いてくるこどもはまずいません。どうせ「何でやんないの」って切り返されるのが分かっているからです。


  だから、「やったの?」って聞くしかなくなる。そうしたら、こどもは「やった」と言い張る。怪しいと思いつつ、チェックしてみると、チョロチョロって計算しただけ。「やったなんてウソじゃないの! なんでちゃんとやらないの!」っていつもの調子。そしたらもう会話になんかなりませんね。



  こんなこと繰り返していたら、こどもだって悩みを打ち明けるどころではありませんね。しかし、現代のお母さんは多忙を極めています。家事なんて探せばいくらでもある、山ほどある。こどもに付っきりなんてとてもムリ。だから、こどもが言いつけどおりやっているかどうか、不安。言いつけどおりやらないと、ガッカリ。


  つい、思いもしないキツイ言葉を投げかけてしまう。視線が合わせられない。ため息をついて非難してしまう。中学受験生を持つ親ならだれでも踏む轍です。だから上のような言い方になるのも致し方ない面もあります。受験って、親にとって「家庭内修行」なのかも知れません。



  そこで、たまにはじっくりこどもとじっくり話す時間を設けて、その貴重な時間でこどもの悩みを効率的に聞いていくにはどうすればいいかが問題になります。こどもの悩みを引き出すのに効果的な方法は、「ゆっくりと問いを繰り返す」です。成績が落ち込んだときなんかはチャンスです。


母「この前のテストの前はあまり算数の勉強をしてなかったみたいだね」

子「別にぃ」

母「人に負けたくないって頑張ってたじゃない」

子「算数はもともと好きじゃないんだ」

……しばし沈黙

母「算数のどこが好きじゃないの?」

子「勉強しているとばかばかしくなっちゃうんだ」

母「ばかばかしいと思うのはどんなときなの?」

子「解こうとしてもぜんぜん解けないんだ」



  上のこどもが勉強をしなくなった理由は、「怠けたい」ということではなく「勉強が難しくなった」からです。でも、こどもにだって立派なプライドがありますから、いきなり「できない」とは言わないことが多い。だから、「ゆっくりと問いを繰り返す」でないとこどもの本当の悩みが出てこないのです。


 


  そして、こどもが悩みを見せたら、ここからが親の腕のみせどころです。さきほどの例で言いますと、「じゃあ、分からないところを教えてやろうか」ではダメです。親が勉強を教えるのには物理的にも能力的にも限界があるからです。こどもが勉強に行き詰ったたびに手を貸すから、もたれ合いになって自己完結してしまうんです。


  こどもが行き詰った原因は、勉強で理解を得られたかどうか以前に、理解を得る過程にもあるはずです。勉強のやりかた、対人関係、私生活全体のバランスなど、いろいろなことが原因になり得ます。そして、自分で解決できるところは自分で解決させるのが先決です。



  そこで、こどもが悩みをみせたらなら、「こどものための質問」に徹する。「こどものための質問」とは、こどもが自分の考えを整理するのに役立つ質問、こどもが気付いていないことを気付かせる質問です。


子「算数の問題を解こうとしてもぜんぜん解けないんだ」

親「一生懸命解こうと思っても解けないときって、辛いよね」

※「勉強内容」だけでなく、「勉強している様子」も話題に取り上げる。

子「うん」

親 「ところで、前から人に負けたくないって頑張ってたよね」

※話を最初に戻す。

子「そうだよ」

親「じゃあ、人に負けないためにはどうすればいい?」



  先ほどのこどもは、「人に負けたくない」という強い動機を持ちながら、その方法が分かっていません。もしかすると、学校で人にバカにされていじけているのかも知れません。そんなときに、「人に勝ちたければもっと勉強しなさい」ではうまくいくはずもありません。「勉強すればいい」なんてことはこどもだって分かっています。こどもが知らないのは、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というような前向きの別の見方を知り、それを自分で実行することの大切さです。


  これに対して、「負けたくないならなぜもっと勉強しないの?」とか「自分が悪いんじゃないの?」なんて言うのは「親のための質問」です。親が自分を納得させるためだけの発言であって、こどもを前向きにさせることができません。「親のための質問」は、その多くがこどもにも分かり切っていることばかりですから、こどもが反発するのも自然なことです。


  こどもでも分かり切っている「大人のための質問」ではなく、こどもが知らないことに気付くような「こどものための質問」を投げかけられるようにしてください。




  最後に、?「大人同士の知的な会話を聞かせる」です。受験は音を立てて進んでいきます。模試や講習のたびに、多くの家庭から歓声や悲鳴が聞こえてきます。


  

父「夏休み後の模試で成績が下がったし、塾の宿題も山積みだ。せっせと夜中まで勉強してんのに、こなすのがやっとで志望校対策が手薄になってしまう」 


母「ちょっとあなた、子供にガミガミ言い過ぎなんじゃない?」


父「これまでお前が何をやってきたと言うんだ! 勝手なことを言うな!! これまで俺はノート作りやなんやらやってきたんだ。それなのに・・・。あ〜、もうこの学校はムリか」


  家庭の中でこんな殺伐とした会話ばかりでは、伸びるはずのこどもも伸びなくなります。こどもは、大人の会話を理解しようとして一生懸命聞いているものです。こうした体験を重ねることによって、こどもはコミュニケーション力をつけていくのです。


  それなのに、親が「ああしなさい」「こうしなさい」なんて指示・命令ばかり言っていたり、夫婦喧嘩ばかりしていたのでは、こどものコミュニケーション力は上がりません。親はこどもの倍は読書なり勉強して、こどもには知的な会話を聞かせてあげることが必要なのです。


  なお、最近の有名中学の出題のしかたをみると、明らかに国公立大学の入試を意識しています。国公立大学の入試はこどものコミュにケーション能力をみるために、ほとんどが記述式。だから、有名中の入試には記述式の問題が多い。端的にいうと、「整然と答えを出せるこども」が欲しい。超難問を解ける生徒にはあまり関心がないんです。有名中の入試問題の作問者の課題は、「国公立大学に受かる素養のあるこどもを落とさないこと」にあるんです。その「素養」の中心に「コミュニケーション能力」があることに注意する必要があります。



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