みなさん、お疲れ様です。今回も引き続き、塾選びの基準について考えたいと思います。これまで通り、「こどもの目線」にこだわっています。



チェック5.必要な情報を認知する



 「必要な情報を認知する」というのは教わる側からみた表現ですが、これに対して、教える側からみれば「テーマについて説明をする」です。



 受験教材は3つのパーツから成っています。テーマの説明、練習問題、問題解説、です。チェック5では、これらのうち「テーマの説明」について考えます。



 さて、テキストやノートを開いて、さあ勉強!、となるわけですが、ここに落とし穴があります。テキストやノートを開いているからといって、そのときのテーマや課題にこどもが向き合っている、とは必ずしも言えません。



    例えば、テレビを見たり、新聞を読むとき、私たちは、そのときの自分の興味や欲求や感情によって、自然と情報を選別します。



  同じように、授業を受けるとき、こどもたちはそのときどきの興味や欲求や感情に従って、自分の好きなところに意識が向くんです。それも否応なしに、です。



 これを放置しておくと、そのこどもは授業に参加していないのと同じことになります。家庭学習でも、テキストやノートこそ開いてはいるものの、やるべきことをやっていない、なんていうときは前進しているとはいえないのです。



 こんなときにこどもを叱るのは、好ましくありません。自分の好きなところに意識が向くのは、だれだって同じだからです。



 ここで大切なことは、「必要な情報を認知すること」、つまり「そのときのテーマや課題を知ること」です。教える側と教わる側がこの点でガッチリ噛み合っていないと、何が何だかわからないうちに終わってしまい、深い感慨を得ることができません。



 とはいえ、「テーマや課題」と言っても、それは「今日は○○をやるよ」って宣言すればすむ話ですから、そんなに重要でない気もします。実際、そのように感じた読者も多いでしょう。



 しかし、相手は小学生であることを見逃してはなりません。相手は小学生ですから、問題提起はできるだけ具体的でなければならないのです。



   たとえば図形の面積を学ぶ際に、「今日は平行四辺形の面積を勉強するよ」という提起のしかただと、テーマが抽象的に過ぎて、スタートがぼやけてしまいます。



 これに対して、「長方形と平行四辺形の面積の求め方の違いを勉強するよ」というふうに、こどもが既知の知識を使って新しい事柄を考える手がかりを示すような提起をすると、こどもはテーマになじみやすくなるのです。



 このことは、次のようにまとめることができます。



【学習効率向上の視点】
学習者に知識・経験がある学習者に知識・経験がない
学習対象は有意味・文脈がある(A)再現・説明できる(C)理解に時間がかかる
学習対象は無意味・文脈がない(B)想起・連想できる(D)関心がない・不安




   文章問題や読解問題のように、意味や文脈があるときは、理解に時間がかかりますが、部分的であれ一度解いたことがあったり、あるいは経験したことがあれば親しみを感じますから、テーマを受け入れやすくなります(CからAへ)。



 また、地名や植物名のように、意味や文脈に乏しいときは、関心が持てなかったり不安を覚えたりしますが、それに関連する知識や経験があれば、テーマになじみやすくなります(DからBへ)。



 このように、学習者が小学生の場合は、必要な情報(課題やテーマ)になじませること、これが受験勉強の効率を飛躍的に向上させるポイントになります。



 どんなに良い説明・解説であっても、それが教わる側の気持ちに届くものでなければ、価値がありません。優れた授業ほど、それが受講生のためになるのか、受講生にとって厳しい批判の対象になることを忘れてはなりません。



 □その塾の授業を見学したとき、授業の最初にテーマを明らかにしていますか(いきなり問題演習を始めていませんか)。



 □その塾の授業を見学したとき、こどもの知識や経験に訴える内容になっていますか。



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