みなさん、お疲れ様です。毎年のことですが、一年は本当に「あっ」という間に過ぎ去ってゆきますね。



 昨日は攻玉社中学の国語の素材に、なるほどと思わせられる一文がありましたので、ご紹介したいと思います。





 



これは齋藤孝さんの「退屈力」にあった話です。少し引用します。

「学校の勉強など実生活には何の役にも立たないという声をときどき耳にする。しかしそう言う人は、勉強の効用を一面的にしか捉えていない。



学力をつけて難関校を目指すことは大事なことだが、受験の準備だけが勉強の目的ではない。ここで言いたいのは、学力をつけること以外の勉強の効用だ。


たとえば、思考の粘り。そうした粘りがあれば情緒も安定してくる。また、物事を多彩な角度から明せきに捉える訓練として、勉強ほどふさわしいものはない。


(中略)読書というのは、心のあり方に非常に大きな影響を与えるものだ。(中略)ある程度しっかりした内容の本を、一ページ一ページきっちり目で追って理解してゆくという、忍耐を必要とする丹念な作業を続けていると、人の話をじっくり聞くという(姿勢がみにつく)。


(中略)そもそも、勉強するということ自体が、人の言うことを聞くということが基本になっている。」


 勉強の場面ではいきおい、「わかる、わからない」「理解した、理解していない」だけに目が向かいがちです。


 しかしそれ以前に、「よく聞いていない」「よく読んでいない」というレベルの問題があって、その問題を解決するには、意欲的で継続的な忍耐が必要だ、ということだと思います。



 大人でもそうですが、人は一般に、知っていることだけを聞こうとする傾向があります。ですから、知らないことは耳に入りにくいし、忘れるのも早い。



 つまり受験勉強には、知らないことにじっくり耳目を集中させ続けるという忍耐が必要なんですね。



 逆にいえば、東大を出ようが、早慶大を出ようが、それ自体からはその人に特別な能力があることが推認されることはなく、単に一定の忍耐力があることを示唆するにすぎません(現に企業の採用者の視点はこのようなものです)。



 「勉強に対する粘り強さ」。これだけはいくら高い授業料を支払っても買うことはできませんし、粘り強さが身に付かない勉強法では先が思いやられます。



 「できた、できない」「偏差値が上がった、下がった」という表面的な見方ではなく、「よく読んでいるか」ということを常に意識してみてはいかがでしょうか。



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