みなさん、お疲れ様です。前々回の記事の末尾を修正しましたので、ぜひ「定着している問題とそうでない問題の選別方法」からご覧ください。


 今日は、理解不足を克服する―その1「思考力で記憶力をカバーする」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その2<フェーズに適した能力を用いていない)>



理解不足を克服する―その1「思考力で記憶力をカバーする」(中学受験・中学入試)



 子どもの能力を伸ばすとき、その能力に「思考力」が含まれるのには異論がないと思います。しかし、いざ「思考力とは?」と問われるとなかなか答えずらいものです。



 思考力とは、観察や記憶によって頭の中に蓄えられた内容をいろいろ関連付けて、新しい関係を作り出す能力、をいいます。つまり、演繹したり、帰納したり、類比したりする能力のことです。



 受験勉強は、何でも覚えておく力(記憶力)だけの勝負ではありません。ものごとを関連付けて考える力(思考力)も大きな武器です。



 そこで、「成績が安定しない」という場合、その原因は「忘れてしまっている」か「理解不足」かのどちらかが原因ですが、「理解不足」を補う方法は2つあります。それは「思考力」と「質問力」です。



 ここでは、まず「思考力」からみて行きたいと思います。



 まず、「理解不足」という判定は、それは通常、「教わったことが分からない」とか「教わったとおりにできない」ということを意味します。そして、解法がパターン化できる単純な問題は記憶力の問題ですので、「理解不足」は複合的な応用問題で顕在化します。



 ここで、「事象の連合」というお話をご紹介します。



 サルに「届かない位置にあるエサを棒を使って取る」という行動を覚えさせるときは、すべてを一度に教えることはしません。まず「棒を使えばエサが取れる」ことを教え、それができるようになったら「短い棒より長い棒の方が届きやすい」ことを教えます。



 そして、「棒を使えばエサが取れる」と理解するまでにどうしても数週間は要するが、それが習得できさえすればその日のうちに、短い棒で長い棒をたぐり寄せて、長い棒を使って遠くのエサを取る、という組み合わせワザも覚えてしまいます。



 このようにして、2つのことを覚えると、後は2,4,8,16,32…と等比級数的に成果が現れる(AとBを理解すると、Aから見たB、Bから見たAも理解するようになる)、これが「事象の連合」と呼ばれるものです。



 前節までに述べた方法で、継続的に勉強に取り組んでいれば、ある日急にできるようになることがあるのは、このようなメカニズムがあるからです。



 「理解不足」と思われる場合はまず、バターン化できる単純な問題からやり直すことが必要です。例えば、「速さと比」というフェーズでは、速さの公式、比の使い方、相似などの個々の知識を正確にしたうえで、初めてそれらの関連付け(思考力)をすることができます。



 思考力は「もともとあるかないか」ではなく、「何が核心か」という問題意識、つまり意識の向けどころなんですね。「記憶力で思考力をカバーする」という話を耳にすることがありますが、これは常に「原点に立ち返る」ということを言っているのです。



 正しい問題意識を持てば、その時点でもう答えの半分が出たようなものです。一方誤った問題意識を持ったら、ますます迷路にはまり込み問題を増幅させてしまう。



 論語述而第七158から「啓発」という言葉が生まれましたが、一つ開くと次から次へと連鎖反応が起きて、意識の拡大作用が起こることになる。これが「啓発」の真の意味です。正しい問題意識を持つとそれが起爆剤となるわけです。



 いつも言われた通りのことだけをこなすのではなく、「自分の言葉で考えろ、いつも正直でいろ、いつもなぜかを考えろ」という主体的な態度こそ褒められるべきです。






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