みなさん、お疲れ様です。先日、こんなご相談がありました。「けっこう遅い時間まで勉強しているけれども、成果があまり上がっていない気がする」と。



 結論から言いますと、「遅くまでやっているから、成果が上がらない」んです。時間が無制限にあると考えるから、余計なこともやるし、効率も悪い。やったわりには、何ができるようになったのかも実感できない。


 
 そうならないようにするには、「11時には必ず寝なさい」です。時間内で作業をするクセをつけるんですね。それのほうが結局はうまくいく。みなさんが中学生や高校生だったころもそうでしたでしょ。



 さて今日の本題です。優秀な子どもでも集中力・持続力で失敗するケースは次の3つでした。1つは、集中状態を作り出せないこと。2つめは、集中状態を邪魔するものを排除できないこと。3つめは、集中状態を維持できないこと。



 今回は1つめの「集中状態を作り出す方法(中)」です。記事が長いので、上・中・下に分けて掲載します。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その5<集中力・持続力が弱い>



集中状態を作り出す方法(中)(中学受験・中学入試)



(4)「かんたんに終わる」「すぐ終わる」と思えないと「よし、やるぞ」とは思えない



 大掃除って、一気に済ますとたまらなく爽快ですよね。この爽快感のせいか、毎日少しずつ掃除するのはおっくうなものです。



 子どもの場合、学校の勉強は一気に終わらせることができるので、そこから得られる爽快感を体で覚えているものです。だから、コツコツやることにちょっとした抵抗感があるのが普通です。



 ですので、受験勉強となると、やらなきゃならないことが山積みで、いつか魔法のように片付いてくれることを願っているものです。だからすぐやらない(笑)。



 中学受験の場合にけっこう軽視されているんじゃないかと思うのですが、勉強するときに気合い・根性・努力が必要だったり、作業量が多すぎるなどして、ストレスや不安を感じると、小学生は動けなくなるか、動いても中身がなかったりするものです。



 勉強のことを考えただけで体調を崩す子どもだっているんですよ。本格的な受験の初心者ですから、当然です。



 中には、子どもが勉強でさぞかしストレスをため込んでいるのを察して、たまにはレストランでお食事を、休暇には旅行へ、と工夫されているご家庭もあります。



 確かにそうすることによって、子どもには気分転換にはなるでしょう。しかし、そうしたからといって、子どもが一層勉強に精を出すようになることは稀です。親のストレスは解消されるでしょうけれども(笑)。


 向上心のある子どもにとっては、勉強のストレスは結局、勉強でしか返すことはできないのです。



 ですからまず、勉強ストレスを減らすことで、記憶力・集中力・やる気を高めてあげる必要があるのです。


 具体的にはやるべきことを小分けにする、つまり、1時間の勉強より、20分を3回のほうが簡単に思えるんですね。


 
 分量でいえば、「まずは2ページだけ終わらせる」と考えれば、取り組みやすくなるはずです。内容でいえば、まず「習ったところの復習から始める」です。



 この「習ったところから始める」は絶対におススメです。しかも、できるだけその日にやってほしい。この点は、優秀の子どもが失敗しやすい鬼門です。特に算数についてはよくあてはまります。



 中学生の場合、例えば連立方程式を習ったとします。たいてい宿題となるのは、「類題」とか「練習問題」で、その実質的な内容は授業でやったこととほぼ同じです。単に数字を変えただけだから、教わった方法をあてはめればそれで済みます。



 しかし小学生の算数は違います。例えば授業で「速さと比」を習ったとします。そして中学生と同じように「類題」とか「練習問題」が宿題で出されたとしても、その実質的な内容は授業で習った内容とは別物にみえることが多いんです。



 例えば文章題では、「変わらないものに注目する」ということが重要なポイントなのですが、それを見抜けないと式すら立たないのです。



 だから算数の場合、図を書いたりしてイメージしながら解くように指導されるわけです。



 授業や例題ではそのイメージ化のしかたを学ぶはずですから、まずは教わった通りに復習するのが一番ラクで、しかも効率的な方法です。



 国語でもやはりすでにやった素材でも、復習するべきです。何も、授業で与えられた答えをまた書け、と言っているわけではありません。



 設問とそのよりどころとなった本文をマーカーで引くなどすれば、授業で習ったポイントがより鮮明に理解できるでしょう。理科や社会でも同じです。



 失敗する子どもは、一度やったことを二度やろうとしない傾向があります。しかし二度やらないのは、その重要性が分かっていないから、そして早く宿題を終わらせたいと気持ちがはやるから、です。



 しかし実際は、すでにやった内容から順に取り組んだ方が、結局はラクだし効果も上がることを教えてあげていただきたいのです。



(5)自分が自覚していないと「よし、やるぞ」とは思えない



 いつまでたっても机に向かおうとしないわが子を見ると、「あなた、受験生でしょ。自覚しなさい」って思いますよね。


 
 そりゃ、当然ですよ。自覚があるなら、やるはずですもん。



 社会人でも、会社や仕事のことをウダウダ文句言ったり、人の上げ足とったりする人っているでしょ。あれも同じなんですね。自覚がない。



 しかしそんなレベルの人でも、もし社長になったらそうはゆきません。顧客との対応の仕方、経費に対する見方、勤務態度に対する考え方、すべてにおいて180度変わるのです。これが「自覚」です。



 だから、「もしも自分が社長になったら」と考えることは、視界を広げてくれるんですね。



 小学生の場合、かなり多くの子どもに、「受験生としての自覚」、つまり「勉強が第一優先で、しかも成果を上げなければならない」という意識が欠けているといっていいでしょう。



 自分が何者か分かってないんです。だから「よし、やろう」って自分を奮い立たせることができない。



 そこで、子どもたちに「受験生としての自覚」を持たせるために、志望校を宣言させましょう。「〇〇中に合格する」と紙に大書して部屋に貼っておくのです。



 ただし、これは気持ちの問題にすぎないので、具体的な計画が伴わなければ何の意味もありません。



 一方、「志望校を宣言して頑張ろう!」という誘いに乗ってこない(これない)子どもいます。「行きたい中学校に行く」と「行ける中学校に行く」の間をさまよっているために、親だけがあせってしまいがちです。



 しかし、親があせっても意味がありません。子ども自身が、職業と学歴について具体的にイメージできないか、あるいは関心が薄いからです。学校見学に行っても、イヤな学校はイヤと言っても、「絶対にこの学校に入りたい」とは言わない。何となく他人事のよう。



 この場合、受験生としての自覚で奮い立たせることが難しいので、別の手段を考えましょう。



 その手段とは、「勉強すれば〇〇」ではなく、「勉強しなければ〇〇」です。



 つまり、「勉強すれば良いことがある、だから勉強しなさい」が通じないならば、「勉強しなければ、イヤなことになる」を具体的にイメージさせるのです。



 これは効果がありますよ。例えば、「目の前のデザート」と「足を這い上がってくる虫」が同時に出現すれば、ほとんどの人が「足を這い上がってくる虫」に注意が向きます。生来的に、嫌悪感(特に喪失に対する嫌悪感)というのは、強い感情なんです。



 具体的には、「きちんと勉強して合格しないと、怖い先生や怖い友達のいる中学校に進学することになるよ」とか、「きちんと勉強して合格しないと、高校受験があると遊ぶ時間がなくなるよ」などです。



 しかしこの方法は、事実の信ぴょう性や倫理性の点で問題がありますので、ほどほどにしてくださいね(笑)。





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