みなさん、お疲れ様です。さて、優秀な子どもでも集中力・持続力で失敗するケースは次の3つでした。1つは、集中状態を作り出せないこと。2つめは、集中状態を邪魔するものを排除できないこと。3つめは、集中状態を維持できないこと。



 今回は1つめの「集中状態を作り出す方法(下)」です。記事が長いので、上・中・下に分けて掲載します。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その5<集中力・持続力が弱い>



集中状態を作り出す方法(下)(中学受験・中学入試)



(6)子どもの集中力を呼び起こせ



 親が子どもに勉強を教える場合でも、子どもの集中力を引き出す技があります。それは、リトライアル方式とチェックペン方式、です。



 いずれも、子どもの想像力を刺激して、集中力を呼び起こす方法です。



 まず「リトライアル方式」というのは、子どもの先入観や常識だと思っていることをひっくり返す方法です。裁判の「再審」になぞれあえて、リトライアル方式と名づけています。



 例えば電流を教えるとき、私は子どもたちに電流を実感してもらうために、次のようなクイズを出します。


 「さて、君たちに質問。下の図で豆電球がつくのはどっち?」(電池は長い方が+極です。)
denryuu






 すると子どもたちは、<図1>はショートしますから、豆電球はつかないことを知っています。これに対して図2は、マイナス極とマイナス極をつないでいるために豆電球はつかない、と考えます。



 ほとんどの子どもがこのように考えます。



 しかし、豆電球がつくのは<図2>のほう。電流は「おしくらまんじゅう」をしますから、電池が同じ方向に2個ついている向きに電流が流れる(押し切る)んです。



 すると子どもたちは「え〜!」「ほ〜!」となるわけです。自分の常識が覆されて、集中力が引き出された瞬間です。電流の流れを実感としてつかむきっかけになります。



 調子にのって、もう一題いっちゃいましょう。落下運動です。



 4本の同型の太ペンを準備します。このうち3本は輪ゴムで束ねて、残った1本と同時に手を離して落下させる準備をする。



 「さて、君たちに質問。どっちが早く落ちるでしょう?」



 すると子どもたちは、「同時に落ちるよ。そう習ったもん。」「いや、やっぱり重いほうが先に落ちるんじゃない?」などの反応を示します。



 直感的には、重い方が先に落ちるって思いますでしょ。そうなるはずですよ。



 「じゃ、落とすよ。よく見て!」



 子どもたちの集中力が引き出される瞬間です。するとなんと、同時に落ちた。子どもたちから「お〜」と声が上がる。自分の目で確かめたから、納得する。落ちる速さは高さだけが関係して、重さは関係しない、と。



 分かりやすく理科の例を挙げましたが、他の教科においても、子どもたちが「当たり前じゃん」と思っていることがたくさんあります。それが間違った思い込みであるときはもちろん、それが正しい思い込みであってもしっくりこない知識であれば、それをひっくり返す。



 すると、子どもの集中力を引き出すことができるんです。



 「人はみな、分かることだけを聞いている」(ゲーテ)と言われるように、人はみな腰をおろして安住したいものです。



 親が宿題の管理をすることも大事ですけれども、家庭に資料集や図鑑をおいて、「本当にそうなのか」という問いを発し続けるのもそれ以上に大事なことですよね。優秀でも伸びない子は、想像力や探究心を発揮できないでいるのです。



 さて次に、チェックペン方式です。



 例えば、黒い下敷きとペンを用意し、下敷きでペンを隠して子どもたちにこう告げます。



 「下敷きの裏にあるものを当てたら、1000円あげる。」



 すると、子どもは「何だろう」と思う。集中力が引き出された瞬間です。



 そして、下敷きの端から少しだけ見せる。すると子どもたちの関心がその部分にググッとひきつけられる。集中力が高まった瞬間です。



 これが、市販されている「チェックペン」や、「一問一答式教材」の本来的な効果です。既製の教材には、空欄に答えを埋めてゆくものがけっこうありますね。



 しかし、これらを使いこなせていない場合もあるんじゃないでしょうか。



 というのも、社会に代表されるように、埋めるべき空欄が多すぎるんです。それらをいっぺんに覚えなきゃならないなんて、想像しただけでゾッとしますよ。



 ですから、どうしてもそれらの教材を使いこなせないならば、覚える分量を小出しにするべきです。



 つまり、空欄に解答をあらかじめ書きこんでおいて、少しずつチェックペンで隠してゆくんです。



 例えば、地名や植物について、今日は5つチェックペンで塗ってそこを覚える。翌日それを覚えたら、次はまた5つ塗って覚える。それをくり返してゆくならば、無理はありません。



 解答を4〜5枚用意しておけば、後になって再度くり返してゆくことができます。



 暗記のフェーズでは、一気に覚えようとすれば挫折します。しかし、5個程度であれば「なんだっけ」って思いだそうとする気持ちになれます。つまり、集中しようと思えるんですね。



 以上のように、リトライアル方式とチェックペン方式をご紹介しました。いずれの方法も、子どもの集中力を呼び起こすには効果的な方法です。



 日々の学習がマンネリ化すれば、集中できる確率がどんどん低下します。やらなきゃならないと分かっていても、それは止めることはできません。集中しないことを叱るほどバカげたことはありません。



 小学生には、できるだけ「理屈を理屈で説明しないこと」がとても大切です。教える側はつい、自分の思考をたどるだけの教え方をしてしまい、子どもに単純労働を強いてしまいます。



 しかし、子どもの集注力を引き出すためには、想像力や興味・関心に訴える方法もある、と考えてみてください。






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