みなさん、お疲れ様です。教の東京は炎天下ですね。涼しい室内と暑すぎる室外との落差で風邪をひかないようにしてください。



 この記事が書店に並ぶ日程がきまりました。7月23日ごろ印刷、8月3日に問屋さん納入、全国の本屋さんに並ぶのが8月6日前後です。



 今回はエール出版さんがお骨折りくだいました。初校、再校と、とても丁寧な本作りをなさる出版社で、頭が幾度となく下がる思いでした。そのおかげで、参照ページなども付すことができ、全体を横断的に参照していただくことができます。



 また、大判で字が大きく、ページ数も150ページくらいしかありませんので、2〜3時間で読めます。書籍版では、塾選びチェックシート、志望校選びチェックシート、過去問チェックシート、四谷大塚とサピックスの進度対照表も付属しました。アマゾンで予約ができます。



 さて今回は、「失敗(間違うこと)に対する恐怖との付き合い方」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その6<挫折しやすい>



失敗(間違うこと)に対する恐怖との付き合い方(中学受験・中学入試)



 子どもが塾や学校のテストで、あまりよくない成績をとってきたときの常套句があります。



 それは・・・、「自分はビリじゃないよ」「○○ちゃんより上だよ」。



 こんな言葉を聞くと、ガッカリですね。「あなた最下位を競ってもしかたないでしょ」って言いたくなりますよ。



 でも、「自分は最下位ではないという安堵感」は、とてもよく分かります。ビリを免れたことで、不名誉な衆目を集めずに済んだのです。自分のいやな部分が表沙汰にならなければ、従来どおり平然としていられるわけです。



これはつまるところ「現実逃避」なんですが、だれでも持っている感情ですので、単に責めることはできません。



 しかし、改善が必要でそれが可能なことであれば、手伝ってあげたほうがいいですね。子どもの現実逃避が現実に問題になるのは、次のような場合です。



 まず一つは、「分からない」「分かりそうにない」ところはすべて白紙のままですまそうとする場合です。「少しでもいいから書きなさい」といっても、「だって分かんないんだもん」で押し切ろうとする。



 この場合、「理解していない」と判断されがちなんですが、そうとも言い切れません。確かに、まったく教わっていないなら白紙もありうるでしょう。しかし、多くの場合は、すでに学習した内容であるはずですから、何かしらは書けるはずです。なのに、書かない。



 このときの子どもの心情は、「どうせ間違っているんだから、あえてそれを書きたくない」、です。自分の失敗をさらしたくないし、自分の失敗を見つめるのも苦手。だから、「分からない」と言い張って、すべてを教わろうとするのです。



 もう一つ、現実逃避が問題になるのは、間違っているのが恥ずかしいから、自分の答えを消して、先生や親の言う正解を覚えることに腐心してしまう場合です。



 勉強をしていれば必ず壁にぶつかる。そうなれば、自分がつまずいているところを解決したい、分からないところを理解したい、と思うのが普通です。



 それなのに、一つ目のケースと同じく、失敗を恐れる子どもは、「つまづいているところ」「分からないところ」を明かそうとしない、つまり、自分の失敗にスポットライトを当てられたくないのです。



 このような傾向を持つに至ったのは、「なんでもきちんとやりなさい」「ミスはだめ」という先生・親のメッセージを子どもが強く受け取ったためでしょう。



 しかも、子どもが学校のテストで「90点をとってきたよ!」と喜んでいるところに、「何で満点じゃないの」って親が不満を口にしたりすると、子どもにとってはやぶへびと感じて、「もう二度と失敗は人の目にさらしたくない」と思うようになるでしょう。



 塾の成績となれば、受験にからむだけに事態はより深刻です。失敗しやすい問題に取り組まずに、できる問題だけ解いていたとすれば、勉強時間をかけているわりには成果が上がらないからです。



 勉強では最初に間違い、途中でもつまずくのは避けることはできません。



 しかし、間違った音を出してみて初めて、本当の音の美しさが分かるのです。無事習得できるかどうかは、失敗のたびに失敗から教訓を引き出すことができるかどうか、にかかっているのです。



 失敗したところでやめてしまえば本当の失敗になる、成功するところまで続ければ成功になります。



 そこで、どうしても答えを書かかないときや、自分の書いた答えを消してしまうときはどうすればいいか、です。



 まず、どうしても答えを書かないときは、その後、答えを丸写しして終えてしまう場合が多いようです。それでは収穫はありませんね。



 ですので、どうすれば答えを出すことができるのか、その手がかりをまとめておくべきです。例えば国語の場合、解説を読んで、問題と解説の中でヒントになる部分をマーカーでチェックする。



 算数の場合は、問題をコピーしてノートに貼り、解説を書き写しながらどこでつまずいたかを確認し、つまずいたところを赤ペンで囲っておく。



 理科・社会で初めて出会った知識は、メインとなるテキストに書き足す、あるいはノートにまとめまる。



 もちろん、これらの素材は定期的に思い出すという作業が必要になります(既述)。



 他方、自分が書いた答えを消してしまう場合は、性格的に失敗を嫌がる傾向が強いので、まず大人が、何があってもバカにしたり、あきれたりせず、失敗するのを見越して広い心で接することが必要です。



 そして失敗に対する恐れは、失敗の繰り返しによって薄まってゆきますので、失敗に慣れてしまえば、自分の失敗を笑えるようになります。失敗に慣れるまで、だいたい2〜3ヶ月はかかりますが、辛抱強く失敗に付き合ってあげてください。



 受験では、トライ&エラーを繰り返して、徐々に目標もやり方も定まっていくものです。こどもの日々のトライ&エラーのうち、「エラー」をなくそうとすると子どもは大人に寄りかかったまま、消化試合のようになってしまいます。トライが評価されないと、子どもはトライには意味がないと考えてしまう。



 重要なことは「トライもエラーも必要」。そして「エラーを減らすことよりも、トライを増やすことの方がはるかにこどもを伸ばす」ということです。自分で発見したことは忘れにくいのです。



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