みなさん、お疲れ様です。今日は3連休の中日ですね。いかがお過ごしでしょうか。



 昨日は、午前と午後に面談を1件ずつ。午前中は高校1年生、午後は小学6年生でした。いずれも個人的な知り合いです。



 高校生の方は、今春に難関私立に合格した秀才君です。しかし、学校の試験が良くない。



 お母さんに申し上げました。「優秀です。目つきもいいし、反抗的な態度も一流」。「今一番君にとっていいことは、もっと成績を下げることでしょうね。そうすれば、地に足がつく」と。



 そうすると、お子さんが「それは、ない!」と発言。やっぱり、自分もビビっていたんでしょうね。



 いずれにせよ問題は、中学受験もそうですが、プライドなんかよりも、「興味をもって取り組んでいるか」「自分の力を試したいと思っているか」なんですね。



 私が勧めた教材をちゃんとやってくれるか心配ですが、それよりも、この出会いが少しでも彼らの人生に役立ってくれればと願うばかりです。



 さて今回は、「お見事!子どもの新発見」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その6<挫折しやすい>



お見事!子どもの新発見(中学受験・中学入試)




 子どもが「自分の答えを消して、先生の答えを写してしまう」という現象には、子どもが自分が犯した誤りを隠してしまい、貴重なミスを是正することが不可能になってしまう、という問題点があります。



 しかし問題はそれだけではありません。子どもが「しまった!」と思ってつい消しゴムで消したことが、正解への一つのルートである場合です。



 一般的に言えば、親や先生のやりかたの方に従った方が早く適切に処理できる場合が多いと思います。ですから、強制的指導によって、時間を節約することができ、かつ、子どもの自己効力感を引き出すことができます。



 集団授業形式の場合には、この方式によるのが通常です。



 しかし、中学受験算数の場合は、答えに至るルートが複数にわたるケースが授業に比べて多い、という特殊な事情があります。限られた知識で頭の柔らかさを競うのが、受験算数なのです。



 そして、答えに至るルートが複数ある場合に、先生が提示するルートと、子どもが考えるルートが衝突すると、時間的なロスを生が生じる、このような問題があります。



 つまり、子どもと先生とで答えに至るルートが異なる場合、子どもは自分の考え方に先生の考えを継ぎ足してしまうため、混乱するのです。質問の解決に時間のかかるのは、まさにこのケースです。



 具体的に問題でみてみましょう。



 「みかんを1個48円で何個か仕入れました。くさっていた20個は捨て、残りを1個80円で売ったところ、全体の利益が3200円になりました。仕入れたみかんの個数は何個ですか。」 これは、四谷大塚の4科のまとめにある問題です。



 図で表すと次のようになります(図1)。



zu1




 解答は一般に、「仕入れた個数すべてが売れたときの利益は、3200+80×20=4800円。したがって、仕入れた個数は、4800÷(80−48)=150個」となります(図2)。



 これを【解法1】とします。



 zu2



 ここで「?」が頭に浮かぶ人が多いと思います。「なぜ、3200円に80×20を足すのか」「どうして、48×20じゃダメか」です。「腐っていた分だけ回収すればいい」と考える人だっているはずでしょ。



 大人であれば方程式を立てて、「80(x−20)−48x=3200円」となりますから、3200円に80×20を足すという意味が分かるのですが、小学生に対しては基本的に方程式はタブーです。



 この問題の解法の視点は、「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」です。



 この点、解法1は、「もしも腐敗した20個分も単価80円で売れたとしたら」と考えるわけです。仕入れた個数と売れた個数をそろえれば、1個あたりの利益もそろいますから、3200+80×20(円)を32(円)で割れば仕入れた個数が150個、と求まるのです。



 しかし、解法のポイントが「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」にあるならば、腐敗した20個をなくす、という考え方もあるはずです。



 つまり、腐敗した20個を返品すれば、その分のお金が戻ってくるわけですから、返金分が利益に上乗せされる。だから、3200+48×20(円)を32(円)で割れば、売った個数が求まるわけです(図3)。



 これを【解法2】とします。



 zu3



 算数の勉強現場で恐ろしいことは、例えばこの問題で子どもが、3200+48×20 (解法2)とやったとき、それが先生(解答)のやり方(解法1)と違っているから自分の考えが間違っている、と考えてしまうことです。
しかも、自分の考え方と先生の考え方とが混ざり合うために頭の中が混乱し、短時分の解説について行けなくなる。



 このような状況を回避するためには、まず、教える側には「思考の分岐点」「着眼点」をしっかり強調することが求められます。それは「子どもが考えるきっかけ」を与えることであって、「言うとおりに解け」ではありません。



 先ほどの問題でいえば、着眼点は「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」ということです。そこから後は子どもの思考は自由になります。そうではなく、自分の思考の道すじや、解答のやり方を単になぞるだけの教え方をすると、子どもの思考と衝突してしまう恐れがあるのです。



 そしてまた、子どもが発した考え方には、それがたとえ間違っていたとしても、称賛を贈ることが大切です。「その考え方、お見事! 新発見だね!」です。子どもの心は弾み、かつ、子どもは安心するでしょう。自分はイケるぞ、ってね。



 他方、子どもたちには、混乱しないような手立てを講じさせる。具体的には、自分の考え方は消さずにしっかり残しておく。そして、先生の考え方と自分の考え方が異なっていそうなときは、ひとまず自分の頭をリセットして、先生のやり方をノートにとって理解する。最後に、先生の考え方と自分の考え方を比べる。



 このようにすることによって、自分の考えたことが無駄にならないばかりか、より深く理解することができるようになります。優秀な生徒の本領は、自分の考えを突き詰めること、つまり粘り強さとかしつこさを発揮するときです。



 勉強がつまらないのは、極めようとしない、あるいはそのような環境にないからなんですね。



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