みなさん、お疲れ様です。夏期講習がどこの塾でもスタートしたと思います。復習しないと意味がないと分かっていても、課題の量が多くてなかなかはかどらないと思います。対処法はこれまでの記事にありますので、参考になさってください。



 さて今回は、「将来自の能力を発揮するために」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



競争の功罪2〜将来自の能力を発揮するために(中学受験・中学入試)



 「競争の本質」は、勝者がいて敗者も必ずいるという、いわば「ゼロサムゲーム」である点にあります。



 ゼロサムゲームとはつまり、参加者の得点と失点の総和(サム)が零(ゼロ)になるゲームで、例えば、二人いるプレイヤーのうち、片方がプラス10点ならば、必然的に他方がマイナス10点になる。入試であれば、合格者がいれば必ず不合格者がいる、ということです。



 しかし、入試に勝ち抜いたことで、その人の有能性が一般的に証明されることはありません。



 つまり、入試に勝ったということは、「5+3=○」という○×式の問題や、条件つきで解く「〇+△=8」式の問題を解決できる、ということに止まるのです。



 その種の問題を解決する方法は限られていて、しかも、それをはみ出だすことなく処理することが求められます。その結果、受検者はできるだけ早く達成することしか考えなくなる。



 これに対して、社会上の問題は、「〇+△=□」のように、条件も結論も定かではありません。そして、その種の問題を解決する方法は多様でありながら、解決する方法の多くは他人との協働なしに実行することができません。



 社会に出れば、自分のパッションとスキルとマーケットを見極めて、自分の役割を見つけないとならないのです。



 従って、受験に成功した優秀な子どもが、受験における問題解決手段、つまり誰かの負けと引き換えに自分が勝つというやり方にどっぷりとひたったまま社会に出てなおそれを引きずると、なぜ自分の真価が発揮できないのかが分からなくなる、このようなことが現実に起こりうるのです。



 そのような人は、人から期待をかけられても斜に構えて、期待される最低限のことしかしようとしません。そのようにして、ますます自分の本領を発揮できなくなるのです。



 こういう人はけっこう、建前は立派なことを言うのですが、それは通常、「このように考えないと恥ずかしい」とか「こうしないと立派じゃない」というプレッシャーの裏返しにすぎないことが多いものです。



 つまりそれは、答えありきの意思決定なんです。だからそれは、本当の意思決定ではありません。





 その証拠に、つまらないことに執着したり、あっさり前言を翻したりするなど、極端な態度をとることが多い。結局は「次の一歩」が伴わないのです。失敗しない人というのは、失敗が怖くて、意思決定ができない人だ、といって良いのです。



 それなのに、人を動かしたい、人に認められたいとばかりに地位や肩書を欲しがり、それが交通誘導員が持っている指示棒ほどの価値もないことに気づかない。



 しかも、仕事はたいてい受身で始まり、社内での内部競争を日々のモチベーションの源泉とし、自分が代替のきくつまらない人材であることを一顧だにしない。



 つまるところ、やりがいがなければ仕事は単に金目当てにすぎず、物事に対する取り組み方も短絡的・天下り的になってしまうでしょう。



 ただ残念なことに、他人を蹴落とすような単なる「競争好き」を直すのはカンタンなことではありません。



 そうであればこそ、受験勉強ばかりではなく、クラブ活動や地域活動に参加して、人と助け合い、人の役に立つことを学ぶことの意義は大きいでしょう。



 現代は、象徴的に「七五三現象」といって、中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が転職をすると言われています。現実問題としては、スキルや所得を向上させることができる仕事につける人はごく少数で、むしろ多くの人は仕事自体からは働く意味を見いだせない、ということでしょう。



 しかしそれは社会だけの問題ではなく、自分自身の問題でもあります。



 受験勉強で得た能力は、そもそも人と競争するためのものではなく、人と共有するためのもの。将来、他人と協力してゆくときに恥ずかしくない程度の能力が必要だから、勉強するのです。



 学問は世界につながる―、自分の悩みだけでなく、人の悩みを解決できるようになってもらいたいと思います。




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