初めて受験勉強を始めようと思い立ったときの関門は、「塾探し」だと思います。何せ「初めて」ですから、どこの塾にしてよいか迷うものです。



 そのとき、大勢の人は自分に似た人の真似をしようとします。「あの人がやっていることだから…」です。決断する労力も時間も比較的少なくてすみます。



 このように、他人の行動を参考にして自分の行動が適切かどうかを判断すれば、うまくいくことが多いものです(社会的証明の原理といいます)。



 しかし反対に、予想外の結果に失望することもあります。


 
 例えば、ある飲食店で、入場制限をして店の外に行列を作らせたとします。すると、この行列が「社会的証明」となり、次々と人が並び始め、ついには長蛇の列ができる、ということがありえます。



 このとき、期待していた料理が口に合わない場合でも、やむなくそこで食事をとらざるをえなくなります。飲食店の場合なら「もう来ない」で済むでしょうけれども、塾選びや教材選びの場合はそう簡単ではありません。



 塾に通わせ、あるいは教材を与えるのは、中学受験ではほんの入り口に立ったに過ぎません。



 人は才能も個性も違いますから、形だけ人の真似をしてもうまくゆくはずがなく、自分に合うように合理的にカスタマイズしてゆく必要があるのです。


     
 そこで本章では、家庭でできる中学受験生のバックアップ方法をみてゆきたいと思います。今回は、「先生(塾・家庭教師)を選ぶ6つの基準」です。



にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ



■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その9<親のサポートがうまくゆかない>



先生(塾・家庭教師)を選ぶ6つの基準(中学受験・中学入試)



  塾や家庭教師選びは相性選びのようなところがありまして、あの子にとって良くてもこの子にとっては良くない、なんてことはよくあることです。



  そこそこの合格実績がある塾であれば、あとは教わる先生と家庭との相性が決定的に重要ですね。そこで、先生と家庭との相性の6つのチェックポイントをみてゆきたいと思います。



(1)中学受験生を指導できる指導力があるか
 教師はベテランに越したことはありませんが、それはベテランの意味にもよります。中学受験生を教える場合、相手は小学生ですから、一方的にしゃべりまくるのではなく、子どもの混乱した話を整理し、子どもに安心感と信頼感を与えられる人が望ましいでしょう。



 つまり、小学生を指導するには、教師の側に「懐の深さ」と「動じない頼もしさ」が要求されます。「楽しい」と「分かりやすい」の2つのどちらが欠けてもダメなんです。



 この点、特に注意が必要なのは「偉大妄想型」の先生です。具体的には、笑顔が少ない、敬語ばかりを使う、冗談が通じない、うまくいかないときに強がりを言う、他人の欠点をあげつらう、他人の性格や意見を悪意をもって受け取る、おかしくないのに笑う、建前しか言わない、人の提案をあまりにも受け入れない、極端に融通がきかない、難しい理屈を述べて煙にまく、答えられない質問を受けるとムッとする、という傾向のある先生です。



 この「偉大妄想型」の先生は、「授業の善し悪しを判断するのは親だ」と勘違いしていて、子どもに対する接し方や言動が、父母に対するそれと全く異なることがよくあります。子どもにあり得ない暴言をぶつけたり泣かせたりすることもあるので、できれば敬遠したいタイプです。



 また、教務力については、四谷大塚の予習シリーズが教えられる、あるいは志望校の合格実績がある、等の点で判断することになるでしょう。


  
 なお、体験授業をしたら、次のようなチェックをしておくとよいでしょう。


  
 ●授業の分かりやすさ (よく分かる、ふつう、分かりにくい)

 ●先生の熱意     (よく伝わる、ふつう、伝わらない )

 ●授業の満足     (とても満足、ふつう、満足しなかった )

 ●授業のテンポ (適切だった、ふつう、不適切だった )

 ●授業の工夫     (役に立った、役に立たなかった、どちらともいえない )

 ●好ましい雰囲気作り (作っていた、作っていなかった、どちらともいえない )

 ●授業を受けてよかった(そう思う、そうは思わない、どちらともいえない )

 ●他の人にも奨めたい (そう思う、そうは思わない、どちらともいえない )



(2)到着が遅かったり早かったときに、こちらに気を使っているかどうか


 塾での面談や、家庭教師の体験授業のとき、約束した時間についての対応の仕方は重要です。



 例えば家庭教師の場合、勝手な都合で連絡なく数十分も早く来たり、息せき切ってなだれ込んで来るような人がいますが、それは自己中心的な性格の表れとみてよいでしょう。



 一般に社会常識として、到着するのは約束時間の5分前が原則です。もし約束を守れそうにないならば、必ず一報を入れる。このような相手の都合を考えた行動を取ることができない人ならば、後々、意思のすれ違いが生じることになります。



(3)わざと10分くらい無意味に待たせてみる


 家庭教師の場合、見ず知らずの人とちゃんとうまくやれるかどうかが大事です。そこで適応力があるかどうかを調べるために、わざと10分くらい無意味に待たせてみる、という方法があります。


 
 待たされている間にじっとしていることができればOK。そうではなくて、手帳をペラペラめくっていたり、そわそわしていたりした場合、見ず知らずの環境に適応できない可能性が高いと考えてよいでしょう。 

 
 また、他の家族にも挨拶するかをチェックするのも、適応力をみるポイントになります。



(4)先生の提案(やり方)と違うやり方を逆提案してみる


 親と教師の信頼関係は、子どもの勉強にものすごく影響します。親が先生をバカにしていれば、子どもも必ず先生をバカにします。親が先生に不信感を持っていれば、子どもも先生を軽視します。


 
 そのようなことが将来起こりうるかどうかをチェックするために、先生の提案(やり方)と違うやり方を逆提案してみる、という方法があります。


 
 提案する内容がどのようなものでも構いません。例えば、先生が「このテキストでいきましょう」と言うのに対して、「うちの子にはコチラの方が合うと思いますけど、どうでしょう」 といったもので良いのです。



 大事なことは、親が先生の意見と異なる意見を申し向けたときに、先生がどんな表情をしているか、を見ることです。



 そのときの表情が冷静であればOK。そうではなくて、先生の表情が「ムッ」としたり、「ハン」なんてバカにしたような表情になったときは、相手の立場にたって考えることができない可能性があります。こちらの「心配な気持ち」を汲んで、諭すように分かりやすく説明してもらいたいものです。



(5)コミュニケーションを正確に取ることができるか


 コミュニケーションを正確にとることは、常に心しておかなければなりません。教師は、親の持つ問題意識を腹に落とし込んだ後でないと、きちんとした提案をすることはできないのです。



 そして、こちらの言うことを先生が正しく理解しているかどうかは、親が言いたいことを先生が自分の言葉で「こういうことですね」とフィードバックできるかどうか、にかかっています。例えば、話を聞くときに相槌を打ったり、メモをとったり、理解していることを目が語っているか、がチェックポイントです。


    
 それに対して、親が話している途中に意見をさしはさむ先生、あるいは、即答した後にその意見を修正したりする先生は、コミュニケーションを正確にとることができないと考えてよいでしょう。



(6)最後に「まだ申し上げてないことはありますか」と聞いてみる


 こどもの成績とか志望校、あるいは不得意分野など、すでにでた話を再び聞いてくるようならば、コミュニケーション力が低い証拠です。


 
 このような場合、先々も接していてイライラすることや行き違いが生じることがありますので、慎重にお付き合いする必要がでてきます。




↓中学受験のためにななる事があります↓
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ   人気ブログランキングへ