みなさん、お疲れ様です。今回は、よく言われる「解き直し」の話です。私は以前、市進学院という塾のFクラス(中学受験の御三家対策)や、Tクラス(高校受験の開成・国立対策)を担当していて、口癖のように「必ず、解き直しをするんだぞ」と言っていました。

他の塾の方も、「復習しなさい」「解き直しなさい」と言われるのは、ごく普通のことだと思います。しかし、同じように復習していても、できるようになる子どもと、そうでない子どもがいる。これはいったい、なぜなんでしょうか?

そのヒントとなるのが、下の図です。

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例えば、小テストとか、模試とかがあって、それを解き直すとき、その生徒がどのように失敗を捉えるかが、次の失敗を免れるか、また同じ失敗をするのか、を分けます。

最も好ましいのは、Aの考え方。例えば、差に注目する問題として、追いつき算と時計算は同じ視点を持つ場合があります。その共通点として、間隔の差や、1周分の差、を理解することで、応用問題に対応することができるようになります。

次に好ましいのは、その問題自体の正解に必要なポイントを言えるようになること。Aには及びませんが、どうにもしっくりいかない問題では、最低でも、このレベルの復習が必要です。

また、Cのように、図を書くなど、自分の弱点を補強するような方法を身につけられれば、ミスを減らすことができるでしょう。

Dのように「もっと問題を読めばよかった」という類の話はよく聞きますが、上位者がこのような言葉を言うのはまれです。問題を解くにあたって、不必要な記述は、通常ないからです。

やばいのは、EとFのように言う子どもです。

「忘れていた」と言う子どもは、また暗記すればすむでしょ、って言っているわけで、確かにその通り、とおもおいがちですが、これに騙されてはいけません。暗記をする、というのは思いのほか重労働ですから、また繰り返す、というのはモチベーションが追いつきにくいです。

しかも、ただ暗記するというのは、理解の度合いが浅い、とも言えます。「忘れていた」というならば、問題相互に関連付けていくために、全体像を把握するようにするのが本道というものではないでしょうか。

闇雲に大量の問題を解いたり、ただ暗記したりするのは、辛い。同時に、本腰で理解しようとするのも辛い。このどちらの辛さを選択すれば、最後に喜びにつながるか、結果的にどちらのほうがはかどるか、これは明らかなことだと思います。

うがった見方をすれば、闇雲に大量の問題に取り組んでくれる生徒や、ただ暗記しようとして効果が上がらない生徒は、塾や予備校にとっては、たくさん授業料を払ってくれる「いいお客さん」なんですね。「理解力がない自分が悪い」と、勝手に自分を責めてくれるし。私自身も学生時代、そんな「お客さん」だった時期がありましたが、結局は嫌になって、自力で勉強するようになりました。

本来、塾や予備校に求められていることは、授業料を取る、教材費を取る、ということではなくて、「きちんとした勉強法を教える」、ということだと思うんですが、最近の中学受験をみると、そうではないようですね。やたらと追加料金が多すぎませんか?

話をもとに戻します。「やる気が起きなかった」とか「集中力が持たなかった」という話も聞きますが、これは論外です。じゃぁ、「やる気を出せばできるようになるの?」って突っ込みたくなりますね。やる気とか根性で勉強ができるようになるなら、テレビで見るような、頭にハチマキをしている人たちは、みんな志望校に合格するはずですが、現実はそうではないはずです。

復習や解き直しの時点で、子どもたちがどう考えるか・・・。ここに、成績向上を決めるポイントがあります。D〜Fのような考えだと、今をおろそかにして、どんどん先の問題をこなすだけで、何回も同じ失敗をしてしまいます。どうか、この悪循環を断ち切るために、復習や解き直しの中身を見直してみてください。

学校や塾や予備校の先生も、宿題ノートを提出させて、ただハンコを押すだけ、つまり、いかに大量の勉強をしたかをチェックする、という前近代的なやり方ではなく、生徒が復習した問題の解説を持参させ、生徒がどの部分に注目したのかをチェックする(ポイントにマーカーを引かせる)、くらいの援助をしてもいいのではないか、と思います。


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