みなさん、お疲れ様です。前回に引き続き、塾の選び方・活かし方 ケーススタディ(3)です。総論をご覧になっておられない方は、「ここ」をクリックして、総論の記事を参照ください。

【各論 第2回】
*算数は好きである。努力はしているが、なかなか試験の結果に結びつかない。
*計算は好きであるが、よく読まなければならない問題はできたりできなかったりする。
*自分はひらめきがないので、たくさんの問題を解いて、ひたすらパターンを覚えるしかないと思っている。
*最後まで自力で解こうとせず、すぐにあきらめる傾向がある。
*ノートの書き方が乱雑である。

【検討】
  算数は、正解と不正解が明瞭にわかることもあって、小学生の5年生の前半までは「算数が好き」という子どもが多いですね。特に、男子。

  しかし、学習内容が難しくなると、学習性無気力という状態になる子どもが増えていきます。

  学習性無気力というのは、努力しても分からない、努力しても成績が上がらない、いくら頑張っても評価されない、という経験をすると、自分はどうせできない、と考えるようになることです。そして、せっかくチャンスがあったとしても、わずかな努力をも惜しんで行動を起こそうとはしない。

  例えば、今取り組んでいることが終わっていない間に次の行動を指示されるために、一つ一つの行動が中途半端になり、行動に結果が伴わないと無力感を覚える場合です。大人でも、報酬をもらっていたとしても、自分が取り組んだ仕事を無視されたり、台無しにされればやる気を失いますね。

  また、これをやればできるようになるな、と思っていても、それが重労働だと感じる場合にも、行動を起こすことを差し控えるようになります。

  ケースに登場した子どもは、ここまでひどくなっていないケースで、指導の効果は早く期待できそうです。

  まず第1に、問題を解くときに、時間がいくらかかってもいい、と伝えなければなりません。塾では、10分考えたらすぐに解答を見て覚えなさい、と言われますが、一通りできるようになった後で、確認のために勉強する場合はそれでいいのかもしれません。

  しかし、まだ理解できていない問題の場合は、自分の頭で試行錯誤しないと、ポイントがつかみにくい。自分で経験し、感じたものだけが残るんです。ただの暗記に見える作業にしても、なぜそうなるかを考えながら暗記することで、暗記は本物になるんです。

  だから算数の場合、小5の秋になってからでは遅いので、小4のときから、焦らさずにじっくり解くことを積み上げなければなりません。すでに、小5の秋に到達していて、成績が悪いのであれば、1学年戻ってやり直す勇気が必要です。

 また、集団授業では、解き方を説明して正解を伝えるだけの学習になっていると考えられます。しかし、すでに習った事項から推論を働かすことで、数学的論理力は身に付きます。子どもが算数が好き、と思っているならば、嫌いになる前に、じっくり思考できる環境を整える必要があります。

 その際、注意が必要なのは、算数の問題を解いて間違ったことが分かると、途中の計算も含めてすべて消してしまう子がいるということです。これは明らかに間違ったやりかたです。

 算数では、今何を解決しなければならないかを、常に意識しなくてはなりません。そのためには、ノートに考え方の道筋をきちんと残すことが必要です。その道筋を遡ることで、ポイントを実感できる。人から教えられるばかりの子どもの成績が悪い、先生がいつも〇つけをしているクラスの子どもの成績が悪いのは、このためです。自分で経験し、感じたものだけが頭に残るんです。

 このように、自分で自分のものにできるようになり、勉強が与えられた課題ではなく、自分の課題であると捉えなおすところまで持っていければ、他の教科の成績もあがるようになります。


【次回予告】
さて、次回(第4回)は、下記の事例を扱います。

*成績が低迷していて、子ども自身もなんとかしないと思っている。
*しかし、自分からはやる気になれない。
*全体的に、どこをどう勉強していいかわからないし、何をすればいいのかもわからない。

さて、どうしてこのようになってしまったのか。どのように導いたらいいのでしょうか?


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