「本物の知性」とは

知性の5条件

 知性の5条件の1つ目は「異なる意見に対する態度」知的な人は異なる意見を尊重するが、そうでない人は異なる意見を「自分への攻撃」とみなす、というものです。

 異なる意見が衝突するとき、下の図にあるように、通常は「譲歩」「妥協」「説得」という態度があります。しかし、異なる意見を調和させ、さらに「創造」の段階に至れば、脱自の境地を得られるでしょう。
kankei

 知性の5条件の2つ目は、「自分の知らないことに対する態度」知的な人は、わからないことがあることを喜び、怖れない。また、それについて学ぼうする。そうでない人はわからないことがあることを恥だと思う。その結果、それを隠し学ばない。

 わからないことが多いほど知的である、というのが逆説的で面白いですね。人が集い、疑問をぶつけ合うような環境が子どもの能力を伸ばすことは確かなようです。

 知性の5条件の3つ目は、「人に物を教えるときの態度」知的な人は、教えるためには自分に「教える力」がなくてはいけない、と思っている。そうでない人は、教えるためには相手に「理解する力」がなくてはいけない、と思っている。

 わたくしどものような教える立場にある者には耳が痛い話です。子どもたちに対して「なぜ分からないのか」と考える先生は、先生自身が教えていることを本当に理解していないのかも知れません。

 知性の5条件の4つ目は、「知識に関する態度」知的な人は、損得抜きに知識を尊重する。そうでない人は、「何のために知識を得るのか」がはっきりしなければ知識を得ようとしない上、役に立たない知識を蔑視する。

 以前、「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」(内田樹、講談社文庫)という本を読んだとき、大要、次のような内容があったのを思い出しました。
 『大学生が履修科目を選択するときに、「先生、この科目をとって意味があるのですか」と聞いてくる。経験も判断力もないくせに、学ぼうという姿勢がない。』
まあ、義務として教科を履修しなければならないならば、学生が言うことも理解できなくもありません。ですが、「さまざまな知識を得るということは人のつながりを生む」、ということも学生には知ってもらいたいですね。

 最後の5つ目は、「人を批判するときの態度」知的な人は、「相手の持っている知恵を高めるための批判」をする。そうでない人は、「相手の持っている知恵を貶めるための批判」をする。

 他人に意見を言うときは、相手の意見につけたすようにする、というのはコミュニケーション力の一つですね。その根底にあるのは、共感力であったり、思いやりであったりします。

 いかがでしたでしょうか。私が「知性の5条件」に惹かれたのは、人としての「自由」を語っているように思えたからです。
 人生にはさまざまな制約があり、思うようにいかないものです。しかし、さまざまな制約があっても、完全に自由なものがあります。それは「精神」です。何を考えようが、それは全くの自由。ココロはどこまでも飛んでいくことができる。そのような自由を得ることが「知性」だと思うのです。

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