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中学受験はだれでも初心者!中学受験で失敗しやすい9つの理由を大公開!

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親に認められたい子どもは失敗する(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。私のところでは、夏期講習も第2クールを終了し、一段落です。そんな折、がんばり屋の女子がおもしろい話をしてくれました。



 塾での勉強は朝9時30分から夜の7時までのぶっ通し。そして昨日、家に帰って「お母さん、疲れたぁ〜」ってこぼしたそうです。そうしたらお母さんが、「そんなのみんな同じでしょ」って軽く流したそうです。



 そしたら、このお母さんの対応にそのがんばり屋の女子がキレた! 何時間も部屋に籠城してお母さんとの交流を拒否したそうです(笑)。



 気持ちを分かってもらいたい、というのは子どもも大人も同じなんですね。でも、塾ではいつも通り元気いっぱい。お母さん、大丈夫ですよ!



 さて今日は「親に認められたい子どもは失敗する」です。



 
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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その7<誤った責任帰属・過度の他者依存>



親に認められたい子どもは失敗する(中学受験・中学入試)




 女性は男性にガミガミ口を出したくなるものですよね。自由にさせておくと、浮気したり、偏食したり、暴飲暴食したりするから、「〇〇しないようにしなさいよ」ってね。



 しかし男性というのは自由にしたいものですから、制約を受けそうになると、むしろ逆な行動をとっちゃったりする(笑)。



 同じように、子どもにもつい言ってしまう。「グズグズしないで早く食べて勉強しなさい」と。すると子どもは、「いま、しようと思っていたの!」と反論する。こうなるともう止まりません(笑)。



 「だったら、早くしなさい!あなたがいつまでたってもやらないから言っているんでしょ。」



 「お母さんがガミガミ言うから、やる気がなくなったじゃないの!」



 ふふふっ。よくある話ですよね。



 でも、このように反論する子どもはそもそもやる気がある子どもですから、心配無用です。ただ、人から命令されることによって、「やらなきゃ」という殊勝な気持ちが、「やらされている」というみじめな気持になってしまっただけです。



 このような状態にならないようにするには、子どもの判断を後押しするように、接し方を変えれば済む話です(既述)。



 問題なのは、子どもが「親に認められたい」と思って頑張るような場合です。



 子どもは親に認められたいと思うと、偏差値や順位に過度にこだわろうとします。それが一番分かりやすいからです。



 そしてもし、思うような偏差値や順位を手にすることができなくなると、親には何も言えなくなる。場合によっては、わざと親の言うことと逆のことをしたりします。



 親に認めてもらいたいと思う子どもは、親のレールにのってどこかで衝突事故を起こしてしまうことがあるんです。

 

 プロボクサーの辰吉丈一郎さんが、次のような話をされていました。



 『人間大事にされたり大事にしてくれる人がおったり、優しくしてくれたり可愛がってくれる人がおるから頑張れる。



 しかし、人がおるから頑張れる代わりに、勘違いしてそういった人のために頑張ろうとする人もおる。失礼やけど、だから失敗する。



 まず、自分が成功せんかぎり、人は助けられない。自分のために戦う。自分のために戦うと、結果的に見てる人が後で気づいてくれるの。



 支えてくれる人に対してありがとうって気持ちを返すんじゃなくて、ありがとうといって自分なりにやらせてもらう。また落ちそうになったりこぼれそうになったら、拾ってくれるの。そうしたら、ありがとうって言ってまた突き進めばいい。



 自分が掴むもん掴めば、掴んだときに返せばいい。誰かのためにやっちゃ絶対あかん。成功すれば返せばいい。自分におつりがあるくらいに。』



 本当に結果だけが評価される、厳しい世界で戦う人の言葉だと思います。



 受験の世界でも、結果的に人が喜んでくれるのは良いのですが、逆に人を喜ばせようとして勉強しようとしてしまうと、手っ取り早く、偏差値や順位に固執してしまう。



 ただでさえ子どもは、親の期待や要求に一生懸命に応えようとする性質があります。



 すると、競争の弊害と同じように(既述)、油断、挫折・焦燥、挫折・諦念の罠にはまりやすくなるのです。
場合によっては、うまくゆかない原因を喜ばせたい人に責任転嫁してしまうこともあるでしょう。 被害者意識は本来の理想を邪魔します。



 学習効果の面でいえば、人を喜ばそうとして頑張るというのは、「どれだけ頑張ればその人は喜んでくれるか」というふうに、成功・不成功の基準を他人に委ねてしまうことが問題です。だから、自分はいつまでたっても満足できない。



 だからといって、親は子どもに期待するのを止めることはできませんし、そうするべきでもありません。
子どもが偏差値や順位に固執するわりには、勉強量が不足していたり、勉強の質が悪いときにこそ、子どもに勉強法を改善するためのアドバイスを与えることが必要なのです。



 こだわるべきは確かな勉強のやり方であって、偏差値や順位は後からついてくるものだ、ということに気付かせるべきなんですね。



 ここで、子どもの勉強法の改善に手を貸す場合、子どもとバトルになってはいけませんね。子どもとバトルになる一番の原因は、基本的帰属のエラーと言われるものです。



 基本的帰属のエラーというのは、他者の言動の要因を、その人に固有の「状況」よりも、その人の「態度や性格」に求めやすい、というものです。



 つまり、こどもの成績が下がったり、こどもが勉強しないときに、そのこどもが置かれた状況を改善しようとするのではなく、「そもそもおまえってやつは」って態度や性格を非難してしまう、ということです。



 そのくせ、大人は私自身のことでうまくいかないと、自分の態度や性格は問題にせず、環境や状況や相手のせいにしてしまうんですけどね(笑)。



 子どもを追い詰めるのではなく、子どもが困っているときにその手助けをしてあげることができる親が、尊敬されます。



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「あたりちらして終わる子」と「反省して先へ進む子」(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。今回から、第7章「誤った責任帰属・過度の他者依存」に入ります。


 
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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その7<誤った責任帰属・過度の他者依存>



「あたりちらして終わる子」と「反省して先へ進む子」(中学受験・中学入試)




 「安岡正篤一日一言―心を養い、生を養う 」(致知出版社)という本に、「自ら反(かえ)る」という記述があります。かいつまんで抽出すると次のような内容です。



 論語の根本精神は、自反。例えば、つまづいて「こんちくしょう」と言って石を蹴る人間はつまらない。本当の人間は、「しまった、うっかりしていた」と自ら反る。その人は確かな人であり、進歩する人です。



 受験の世界でも、同じことがいえそうです。模試やテストに失敗すれば、だれでもくやしいものです。しかし、周囲に当たり散らしたり、無意味にジタバタして終わってしまえば、その先に進歩はありません。



 そうではなくて、自分のどこがまずかったのかを真剣に反省して、二度と同じ失敗を繰り返さないと、次の行動に移る。頭の中であれこれ考えてもダメ。実行に移すかどうかがカギ。これが、「確かな人」であって、「進歩する人」なのでしょう。



 いくら頭の良い子どもであっても、勉強が自分の責任の下で行うもの、勉強の基本は自助努力にある、こうした意識がない限り、大きな進歩は見込めません。



 本章では、原因帰属を誤る子ども、人に頼りすぎる子ども、についてみてゆきたいと思います。




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「必ず解決してみせる」という気概(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、早くお彼岸が来ないかな、と願う日々です。



 話は変わりますが、先日「先生に言われた通りにやっているのに成績が上がらない」というご相談がありました。こんな場合、先生に相談しても「きちんとやっているんですけれどもねぇ」なんて話をにごされちゃうものです。



 「先生に言われた通りにやる子」にも2通りあって、言われたこと「しか」やらない子と、言われたこと「も」やる子、がいます。



 言われたこと「しか」やらない子は、たいてい自分が抱える問題点を意識していないか、ちょっとズレたやり方をして、いたずらに時間を浪費していることが多いものです。



 夏休みはアッという間に終わってしまいますので、四谷大塚の合不合予備で芳しくない成績だった人は、夏休みの予定をちょっと見直してみてはいかがでしょうか。



 さて今回は「「必ず解決してみせる」という気概」です。


 
 
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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



「必ず解決してみせる」という気概(中学受験・中学入試)



 受験に強い子こどもに共通していることがあります。それは、しつこくて粘り強いこと、です。



 つまり、「必ず解決できる」と思って問題に取り組んでいるのです。長時間かけてダラダラ解いている子どもとは違います。



 しかし、だれでも初めから「必ず解決できる」と思って物事に取り組むことはできるんでしょうか。



 こんな話を聞くことがあります。



 「できない」「無理そう」「びみょ〜」という言葉を口にする子どもは、いつまでたっても自分の殻を破ることができない。だから、そのようなNGワードは絶対に口にさせない。むしろ、「とんどん良くなる」「やれば必ずできる」「きっとすごい人になる」「難しいことは何一つない」「君の力は無限だ」と思うようにしなさい、と指導すべきである、と。



 しかしよく考えてみれば、こんなバカな話はありませんよ(笑)。

 学力については、いくら念仏のように「自分はできる」と願ってみても、それがいつしか「必ず解決できる」という強靭な意志力に転化しちゃう、そんな夢みたいなことは起こりにくい、常識的に。



 もちろん、物の見方が変わればその人の思考や立ち振る舞いが変わることはあります。例えば、平社員だって社長のような経営的な視点で物事を見渡せば、きっと有益な発見ができるはずです。



 しかし自分の学力や意志力は経験の積み重ねによってのみ、鍛えることができます。つまり、問題と格闘した経験が多ければこそ、「次も解決することができる」と思えるようになるのです。



 受験勉強は、「必ず解決できる」と思えるようになるまでが地獄、逆に、そう思えるようになれば天国(スタートライン)です。



 そして長い目で見ると、社会で求められる人物は、この「必ず解決できる」という気概を持っている人物です。ゲーテは「決して使い尽くすことのない資本を作ることが重要だ」といいますが、まさに「必ず解決できる」という気概が、「決して使い尽くすことのない資本」の一側面なのかも知れません。



 次回からは第7章「誤った責任帰属・過度の他者依存」に入ります。甘ったれ小僧をどうするか、について考えてゆきます。




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一流のナンパ師に学ぶ勉強術(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。強烈な暑さが続きますが、大丈夫ですか? さて今回は、「ナンパ師に学ぶ勉強術」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



一流のナンパ師であれ〜結果でなく行動に注目せよ(中学受験・中学入試)



 テレビのクイズ番組を見ていたり、家族で外出したときなど、子どもが意外と豊富な知識を獲得していると感じることはないでしょうか。と同時に、「テストでももっと点数を稼いでくれたらな〜」と複雑な気持ちにもなってしまいます。



 受験は基本的に、「解決力」の判定テストです。人が興味を持たないような科目でもコツコツと取り組んだり、きちんと理解しようとしたりしたことに対する努力賞が、入学許可証なのです。



 そこで気になるのは、どのように「コツコツ取り組むべきか」ということ。これが意外に「ナンパ師」と共通点があるのです。



 ナンパ師は、手当たりしだいに見かけた女性に声をかける。はたから見ると「あんなにいっぱいフラれて、よく恥ずかしくないものだ」と、こちらが気恥ずかしい気になってしまいませんか。しかし、一流のナンパ師であれば、いくら振られても、堂々としたものだと感心させられます。



 それはなぜでしょうか。



 それは、一流のナンパ師は「100人に声をかければ1人くらいは良い返事がもらえる」、と考えているからです。テレアポの名人も同じ。「100件電話すれば1件は成功する」と考える。そうでなければ、マシンガンのようにアタックできるはずはありません。



 つまり、個々の結果で一喜一憂しているのではありません。行動の回数に注目しているのです。それができるのは、「100回やれば1回は成功する」という勝ちパターンを獲得しているからなのです。



 もちろん、受験勉強では、何も「100回」も練習する必要はありません(笑)。



 現実には、「ここまで練習すれば大丈夫だ」と言えるまで練習することはどうしても必要です。その練習量が十分か不十分かを確認するために、テストや模試があるのです。



 大事なことは、ちょっと努力したくらいで欲張りな結果を期待しないこと。結果は努力に比例すると考えて、神経質なほどに目先の課題にこだわることです。



 1回復習した人と、10回復習した人の成績が違うのは当然ですよ。



 よく「計算ミスがなくならない」という親子漫才のような話を聞きます(笑)。もし本当にミスならば、ミスは無意識のうちに出る以上、意識しないでも問題が解けるようになるまで訓練するしかないでしょう。「できたはず」は入試では通用しないのです。



 受験対策は、基本的に「メインテキスト」と「過去問」で済ますべきです。何をメインにするかは、塾の先生や知りあいに相談して決めることになるでしょうけれども、まずはそれをつぶすことです。



 テストが難しく思えるようであれば、小4のメインテキストからやり直す。テストで間違えれば、理解していない原理は何かをメインテキストに戻ってチェックする、メインテキストをやり込んで、体系的な原理を腹の底へ落とし込む。



 このようにして、一度でもテストが簡単に思えるようになれば、それがその人の「勝ちパターン」となります。一流のナンパ師のように、目先の失敗を乗り越えて、次から次へと行動を起こすことができるようになります。


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こどもが成長を実感するとき(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。前回は、「子どもの長所をちゃんと評価する」というお話でした。もっと言うと、短所でさえ、長所であることもあります。


 例えば次のような場合です。


 (1)口べたなこども → 相手の話をじっくり聞ける

 (2)自分の主張が通せないこども → 相手の持つ情報がより多く収集できる

 (3)好き嫌いがはっきりしているこども → 表裏がないので人を傷つけない

 (4)時間がかかるこども → 粘り強くなる

 (5)ケアレスミスが多いこども → 小さなことにめげない


 
 このほかにも、もっと子どもには良いところがあるんじゃないでしょうか。良いところを伸ばせば子どもはまっすぐ育つ。これは実は、大人にもあてはまることなのかも知れません。人は素直になれないとき、自分の長所は理解して欲しいけれど、人の長所は曲げて理解しようとするものですからね。 




 さて今回は、「こどもが成長を実感するとき」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



こどもが成長を実感するとき(中学受験・中学入試)



 有名な話に、「教師の術策」というものがあります。



 この話のテーマは、「おっくうがってなかなか真剣に走ろうとしない子どもがいるとき、どうしたらこの子どもを全力で走るよう導くことができるか」、です。



 この子どもがみなさんの子どもだったら、どうします? たぶん、叱ってもムダでしょうね。



 この話に登場する指導例は次のようなものです。



 『まず、数人のこどもを八方に走らせて、一番早くゴールした子どもにご褒美を与える、とうルールを決める。そして、問題となっている子どもに参加させ、しかもその子どもの走る距離を短くしてやり、わざと勝たせてあげる。しかも連戦連勝させます。



 数人の生徒を八方に走らせるようにしたのは、問題の子どもだけ走る距離を短くしていることがバレないようにするためです。しかしいずれこの術策はバレます。しかし、この術策がバレるのも術策のうち。



 問題のこどもは勝利に気をよくして力を出し切るようになっただけでなく、自分だけ有利な取り扱いを受けたことを不公平だと主張するまでになりました。』



 あまりにも劇的で鮮やかすぎる結論なので、つい「は〜、そうですかぁ」と言いたくなっちゃいますね(笑)。



 ただこの話は、いくつかの教訓を含みます。例えば、何か報酬をきっかけとしてがんばることがあること、がんばっている子どもには恥をかかせないこと、成功体験は徐々にレベルを上げながら積み上げてゆくこと、などです。



 教師が全面に出ることなく、「ほら、やればできるでしょ」ではなく、「やれると思っていたよ」という信頼の態度をも垣間見ることができるでしょう。



 特に参考にしていただきたいのは、問題となった子どもが、自信をつけたときに、他の人と同じ条件で競争したい、と主張した点です。自分の力に自信を持つようになると、自分の力を試したくなるものだ、ということです。



 子どもの勉強に付き合っていると、その日その日にやるべきことをこなしたかどうかという点だけに目が向かいがちです。



 しかし、子どもが自分の成長を実感しているかどうかも同じくらい重要なのです。そのメルクマールが、「自分の力を試したい」です。もっと問題を解きたい、テストが楽しみである、このような言葉を引き出すことができれば、その日の勉強はとても意義深いものだったに違いありません。





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「勉強しない子どもにはペナルティが当然だ」では失敗する―あるお母さんの気づき(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。この記事の書籍化したものが8月3日にエール出版より発売になるのですが、それに「四谷大塚・サピックス進度比較表」を付属しました。入塾や転塾の参考になると思います。



 それに関して「日能研のはないの?」とお問い合わせがありましたが、残念ながら資料不足でまだ作成しておりません。出来上がったらこのブログでお知らせしますね。

 さて今回は、「勉強しない子どもにはペナルティが当然だ、では失敗する―あるお母さんの気づき」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



「勉強しない子どもにはペナルティが当然だ」では失敗する―あるお母さんの気づき(中学受験・中学入試)



 かつて教え子のご父母から、「知人の方は、勉強が終わるまで夕食を与えない方針で、実際に夕食を与えないときもあるそうですよ」というお話を伺ったことがあります。



 かたや、「子どもに対してあり得ないような言葉を吐いてしまう」というご相談もあります。ふと我に返ると、「もしかしてこれはプチ虐待なのではないか」と頭をよぎります。



 親だけではありません。私の知人の先生の中には、「子どもは恐怖心を持つから勉強するんだ」が持論の人もいます。



 これらのような子どもに対する物理的、あるいは精神的なペナルティは、それなりの理屈があってなされることです。



 つまり、次のような理屈です。



 『受験したい、勉強したいと言ったのは自分のはずだ。ならば、親に言われなくても自分で勉強しろ。もし自ら行動を起こさないのであれば、子どもの言うことは信頼できない。だから、勉強ぶりを監視するほかないのだ。しかも、矛盾したことを言う子どもにはペナルティを科すべきで、子どもの方もそれを甘受しなければならない。』

 もちろん現実問題としては、子どもが恐怖を感じている、あるいは、過度に敏感になっている、という場合は少ないでしょう。学校や塾では元気いっぱいのはずですから(笑)。



 しかしもし、子どもが自分で何も意思決定できないとか、親の目を盗んでは遊ぶ、などという場合には、多少なりともペナルティを意識していると考えてよいでしょう。



 そのような場合の問題は、子どもの学習を推進する効果が上がっているかどうか、です。



 残念ながら、子どもがペナルティを意識している場合―つまり、子どもが自分で何も意思決定できないとか、親の目を盗んでは遊ぶ、などという場合には、親が期待するほどの効果は上がっていることはほとんどありません。その場を取り繕っているだけで、進歩がないからです。



 ペナルティは、本来、監督者がいる場合に、その影響の下で被監督者の行動を規律するために用いられる補助的な手段です。



 つまり、監督者の影響力が及ばなければ、ペナルティは全く威力を発揮しません。だから、子どもは家の外では元気いっぱいなんです。



 反対に、家に帰れば、ペナルティを受けないように、無意識のうちにその場その場を取り繕う。何をやりたくて何をやりたくないかについて自分の意思を表明することを控える。やっかいなことは隠しだてして、極力波風をたてないようにする。



 このように、ペナルティを意識する子どもは、「いいつけに違反したらどうなるか」を敏感に感じ取るだけで、かんじんの勉強の中身とか先に待ち構えている試験の対策とかには意識を集中できません。



 つまり、ご褒美で子どもの気を引く場合の効果と同じく(既述)、脅迫で追い込むと本業がおろそかになるわけです。



 これは監督者が親であっても先生であっても同じことです。



 もし家でも塾でもペナルティが待ち構えているような場合には、子どもには知的な作業を行う場がなくなり、子どもはもはやロボット状態と化してしまう。



 このようなことにしないためには、どうすればよいのか。次のようなあるお母さんの話があります。



 『自分の子どもが将来社会に出ても困らないように、「時間を守れる子」に育てたい。しかし、学校の登校でさえ、自分がいなければ毎日が遅刻という状態。



 自分自身が几帳面なお母さんだからこそ、のろまに見える自分の子どもが許せず、ついイライラして「何回言ったらわかるの?」「早く朝ごはん食べなさい!」と言ってしまう。



 ところがいくら叱っても治らず、不安が募っていく。



 もしかして、自分の育て方が甘いのかも知れないと思い、叱責が感情的になることが増えてゆく。しかし効果はみられず、かえって子どもの言葉数はめっきり減ってしまった。そんな子どもの姿を見て、自分を責めるばかりの日が続く。



 割れた茶碗のかけらをいつまでたっても眺めているような気持ちが続く。



 そんな折、人からのアドバイスがお母さんの胸を刺しました。「親の偏った価値観で子どもを縛ってはいないか」と。



 つまり、自分の子どもには他人からみればとても素晴らしいところがあるのに、人から褒め言葉をもらっても、心の中では「そんなことはない」「本当はルーズな子どもなんだ」と子どもの良い部分を否定したり、子どもの良い部分から目をそらしたりしてしまう。親にはない子どもの個性や能力を発見したり、評価することができない。



 偏見とは根拠のない非好意的な先入観をいうが、子どもの長所を短所で覆い隠して人格攻撃をするのは、まさしく偏見そのものじゃないのか。



 その偏見のために子どもの主体性を奪い、みじめなくらいに親に甘える子どもに仕立てていないか。



 小さなことにこだわって、子どもの大きな芽を摘みそうになっていないか。



 ハッとした。



 それ以来、子どもを見てイラっときたときは、子どもの長所に目を向けることで心を落ち着かせるように努力した。その努力を続けているうちに、子どもの長所を実感できるようになった。



 そうすると、時間のルーズさも「この年齢ならしかたない」「少しずつできるようになればよい」と考えることができるようになってきて、叱る回数が減り、子どももよくしゃべるようになってきた。



 さらに、少し子どもと距離を置くためにパートに出でてみると、親が帰宅するまでに学校の宿題を終わらせるなど、子どもは驚くほど自主的に行動するようになった。』



 話の内容は以上のようなものです。



 大きなポイントとなるのは、いくら子どもの将来が心配であっても、大人は何らかの方法によって感情的になりそうな自分を抑え、できるだけ冷静で寛容でいなければならない、ということです。子どもは感情的に叱る大人が大、大、大キライなんですね。



 先ほどの話では、子どものよいところを再評価することによって、あるいは子どもと少し距離を置くことによって、子どもを全体的で長期的に捉えることができるようになった。



 問題は「その人」にあるのではなく、「人と人の間」にあったわけです。



 確かに、時間に追われれば追われるほど、「やらなかったらどうなるか」とか「失敗したらどうなるか」で子どもを脅迫してしまいがちです。



 しかしこれでは、本来優秀な子どもであっても、意思決定が抑圧されて本領は発揮できません。だからまず、子どもが安心して自由に発想できるような土台作りをする。



 その後はその上に、「勉強計画とその実行」が乗っかってゆくことになるわけですが(後述)、土台を覆すような事態は再び招いてはならない、と肝に銘じておきましょう。



 この点、 「罰やペナルティがあるからこそ今、子どもはまともにやっている」と言う人がいますが、それは本末転倒です。罰を恐れた子どもは自分で意思を決定しませんから、まとも以前がまともじゃない、本領が発揮されていないんです。



 これに対して、自分で意思決定ができる子どもであれば、ペナルティがなくても、失敗すれば自分で修正するものなのです。



 大人は子どもに対して、「やらなかったらどうなるか」ではなく、「子どもの自主的な判断をどこまで許すか」という態度で接するべきです。子どもが親や先生にいちいちうかがいを立てずに勉強を進めることができるようになるかどうかは、この点にかかっています。



 つまり、できるだけ計画も行動も子どもの決定を尊重しましょう。人は任せられるとそれだけで、有能感を得て、頑張ろうとするからです。



 具体的には、「やらなければならないこと」よりも、「やってはいけないこと」を強調することです。やらなければならないことは分かっている人に、重ねて「やりなさい」と言うのは生産的ではありません。



 そうではなくてむしろ、やってはならないことをはっきり伝え、あとは自分次第だ、とするのです。例えば、睡眠時間のことを考え、「今日は2時間しか勉強してはならない、後は任せる」です。すると、子どもはその範囲で何とか課題を仕上げようとする。



 同じく校庭を10周走るのでも、命令されて走るのと、自分の意思で走るのとでは、要領も効果も全く違うものになるのです。



 もちろん、その後の子どもの判断や行動が常に正しいとは限りません。そのときこそ、大人の助言が必要なのです。子どもが手を伸ばせば届く範囲の助言、子どもの心に届く助言、です。



 ここで子どものやり方を全否定しないことが大切です。あくまで子どもの考え方を発展させるように、大人のアイデアを子どものアイデアに付け足すことです。



 子どもと接していると、ついイライラして「あなたはどう思っているの?」「本当はどうしたいの?」と言ってしまいがちです。しかし、子どもの返事ははっきりせず、要領を得ないことがほとんどですよね(笑)。



 そうであっても、少しずつでも言えるようにしてあげればよいのです。だって、子どもの意思決定とはむりやり引き出すものではなく、それができるようになるのを見守るものだからです。




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競争の功罪2〜将来自分の能力を発揮するために(中学受験・中学入試)

みなさん、お疲れ様です。夏期講習がどこの塾でもスタートしたと思います。復習しないと意味がないと分かっていても、課題の量が多くてなかなかはかどらないと思います。対処法はこれまでの記事にありますので、参考になさってください。



 さて今回は、「将来自の能力を発揮するために」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する9の理由 その6<挫折しやすい>



競争の功罪2〜将来自の能力を発揮するために(中学受験・中学入試)



 「競争の本質」は、勝者がいて敗者も必ずいるという、いわば「ゼロサムゲーム」である点にあります。



 ゼロサムゲームとはつまり、参加者の得点と失点の総和(サム)が零(ゼロ)になるゲームで、例えば、二人いるプレイヤーのうち、片方がプラス10点ならば、必然的に他方がマイナス10点になる。入試であれば、合格者がいれば必ず不合格者がいる、ということです。



 しかし、入試に勝ち抜いたことで、その人の有能性が一般的に証明されることはありません。



 つまり、入試に勝ったということは、「5+3=○」という○×式の問題や、条件つきで解く「〇+△=8」式の問題を解決できる、ということに止まるのです。



 その種の問題を解決する方法は限られていて、しかも、それをはみ出だすことなく処理することが求められます。その結果、受検者はできるだけ早く達成することしか考えなくなる。



 これに対して、社会上の問題は、「〇+△=□」のように、条件も結論も定かではありません。そして、その種の問題を解決する方法は多様でありながら、解決する方法の多くは他人との協働なしに実行することができません。



 社会に出れば、自分のパッションとスキルとマーケットを見極めて、自分の役割を見つけないとならないのです。



 従って、受験に成功した優秀な子どもが、受験における問題解決手段、つまり誰かの負けと引き換えに自分が勝つというやり方にどっぷりとひたったまま社会に出てなおそれを引きずると、なぜ自分の真価が発揮できないのかが分からなくなる、このようなことが現実に起こりうるのです。



 そのような人は、人から期待をかけられても斜に構えて、期待される最低限のことしかしようとしません。そのようにして、ますます自分の本領を発揮できなくなるのです。



 こういう人はけっこう、建前は立派なことを言うのですが、それは通常、「このように考えないと恥ずかしい」とか「こうしないと立派じゃない」というプレッシャーの裏返しにすぎないことが多いものです。



 つまりそれは、答えありきの意思決定なんです。だからそれは、本当の意思決定ではありません。





 その証拠に、つまらないことに執着したり、あっさり前言を翻したりするなど、極端な態度をとることが多い。結局は「次の一歩」が伴わないのです。失敗しない人というのは、失敗が怖くて、意思決定ができない人だ、といって良いのです。



 それなのに、人を動かしたい、人に認められたいとばかりに地位や肩書を欲しがり、それが交通誘導員が持っている指示棒ほどの価値もないことに気づかない。



 しかも、仕事はたいてい受身で始まり、社内での内部競争を日々のモチベーションの源泉とし、自分が代替のきくつまらない人材であることを一顧だにしない。



 つまるところ、やりがいがなければ仕事は単に金目当てにすぎず、物事に対する取り組み方も短絡的・天下り的になってしまうでしょう。



 ただ残念なことに、他人を蹴落とすような単なる「競争好き」を直すのはカンタンなことではありません。



 そうであればこそ、受験勉強ばかりではなく、クラブ活動や地域活動に参加して、人と助け合い、人の役に立つことを学ぶことの意義は大きいでしょう。



 現代は、象徴的に「七五三現象」といって、中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が転職をすると言われています。現実問題としては、スキルや所得を向上させることができる仕事につける人はごく少数で、むしろ多くの人は仕事自体からは働く意味を見いだせない、ということでしょう。



 しかしそれは社会だけの問題ではなく、自分自身の問題でもあります。



 受験勉強で得た能力は、そもそも人と競争するためのものではなく、人と共有するためのもの。将来、他人と協力してゆくときに恥ずかしくない程度の能力が必要だから、勉強するのです。



 学問は世界につながる―、自分の悩みだけでなく、人の悩みを解決できるようになってもらいたいと思います。




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競争の功罪1〜受験戦争を勝ち抜くための応援方法(中学受験・中学入試)

みなさん、お疲れ様です。今週の猛暑は尋常じゃありませんね。水を浴びても、その直後から汗が吹き出してきます。しかし、寒いよりはいいかも・・・。



 さて今回は、「受験戦争を勝ち抜くための応援方法」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その6<挫折しやすい>



争の功罪1〜受験戦争を勝ち抜くための応援方法(中学受験・中学入試)



 家に帰ると、学校や塾の優秀な友達のことをよく口にする子どもがいます。「〇〇君、またテストで100点だったよ」ってね。



 そんな話を聞かされるくらいなら、もっとあなたに頑張ってもらいたいのに、と思ってしまいますよ。



 このような子どもは、案外人の評価をとても気にする傾向があり、大口をたたくこともなく、これといって粘り強くもありません。



 ですから親が子どもに対して、人のことは気にせず自分の課題に熱心に打ち込み、自分自身の真価をもっと発揮して欲しいと願うのは、もっともなことなのです。



 しかし入試は競争試験なので、競争は意識せざるを得ません。案外、親のほうが競争に熱心だったりしますよね(笑)。



 余談ですが、男性が給料に満足するかどうかは、金額の多寡そのものではなく、親戚の男性陣の給料よりマシかどうかだ、という指摘もあるくらいです。



 ただ、子ども自身が競争を意識しすぎると、優位に立って油断する、負けて挫折する(負けたくないと焦る)、混乱して停滞したり諦める、という罠にはまりやすくなる。



 こうなってしまっては、さすがに優秀な子どもでもその真価を発揮することはできないでしょう。そこで、競争は適切に使い分ける必要がでてきます。



 そもそも競争が効果を発揮するのは、競争する作業が、(1)単純なものであること、(2)すでに習得したものであること、そして、(3)自分だけで完成させることができるものであること、この3つの要件を満たした場合です。



 ですから、計算の早さを競わせて計算力をつけさせる、というような場合には効果があります。



 しかし、複雑で思考力を要する作業を競わせたり、単純な暗記問題であっても新出事項の習得を競わせるような場合には、競争のメリットを享受することはできません。



 また「競争の本質」は、相対的に評価したり、成績を公表したりするなどして、勝者がいて敗者も必ずいるという点にありますから、自分成績が人の目にさらされるのを嫌悪する人ほど、競争の罠(油断、挫折・焦燥、挫折・諦念)にはまりやすい。



 そうなると、対策が手薄になままテストに突入して、自爆してしまうのです。



 そんなわけで、テスト前には運動会と同じ感覚で、大人は子どもに対して「ガンバレ!負けるな!!」とつい言ってしまいがちです。



 しかしそのようなエールを送る前に、子どもが解答する早さを競うようなレベル(ほとんどの小学生はこのレベルではありませんが)になるまでは、競争の舞台に子どもを立たせてはいけません。



 つまり、現実に実力がついていない子どもに対して、努力を促すつもりで、あるいは、ペナルティをにおわせて競争を意識させるような送るエールにはあまり効果がない。反対に、テスト準備万端の子ども、あるいは、実力を試したいという子どもに対して送るエールには効果がある、ということです。



 ただそれは「実力がつくまでテストを受けさせてはいけない」というような神経質な意味ではありませんよ。もしまったくテストを受けないならば、いつも自分の立ち位置が分からず、効果的な対策を立てることができなくなっちゃうからです。学力の健康診断という意味でのテストはどうしても必要なんです。



 結局多くの子どもにとって、テストや模試は、ライバルとの勝ち負けや、子どもの能力の程度を明らかにしようとするために利用するのではなく、今現在の勉強の指針を確認したり調整したりするための参考資料として用いるのがよいのです。



 今現在、テストをそのように利用しているかどうか、昨日と同じ誤りをくり返していないか、を冷静かつ客観的に確認するのです。



 人と自分を比べるよりも、昨日と今日の自分を比べることの方がはるかに収穫が多いし、前進できる。



 もちろん、弱くてダメな自分と向き合うのは難しい。確かにそうではあっても、「強い人が勝つのではない、勝った人が強いんだ」と心して、子どもたちには自分に向き合って欲しいのです。



 自分の嫌なところと上手に付き合えるのが大人です。子どもたちに大人への一歩を踏み出して欲しい。



 子どもたちに夢があるとすれば、その夢はいつも逃げない、逃げているのはいつも自分なんだ、と知ってもらいたいのです。



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失敗や屈辱から立ち直る方法(中学受験・中学入試)

みなさん、お疲れ様です。梅雨が明けると、もう夏休み本番!ですね。



 この記事、全国の本屋さんに並ぶのが8月6日前後になりました。大判で字が大きく、ページ数も150ページくらいしかありません。書籍版では、塾選びチェックシート、志望校選びチェックシート、過去問チェックシート、四谷大塚とサピックスの進度対照表も付属しました。アマゾンで予約ができます。



 さて今回は、「失敗や屈辱から立ち直る方法」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その6<挫折しやすい>



失敗や屈辱から立ち直る方法(中学受験・中学入試)



 受験生活には必ず「テスト」がつきものですね。



 テストとか模試というのは調子がよいときはありがたいものなのですが、調子が悪いときは逃げ出したくなるものです。試験の結果次第でクラスが決まるような場合には、必要以上に神経質になってしまう。あまりにひどいと、「塾に行きたくない!」ってなります。



 とりわけ、ライバルに負ければ嫌でも自尊心が傷つけられます。自尊心が傷つけられれば、勉強が嫌になってしまい、勉強は足踏み状態になります。



 しかし、テストは健康診断のようなもの、本番の入試とは違います。たった1回のテストですべてが決まるはずもありません。しかも、テストの結果で一喜一憂しているヒマなんかないでしょ。



 親がからむとどうしても大げさになっちゃう(笑)。



 いずれにしても、テストを解きなおして次回以降のテストに備えるのはもちろん、精神的にもテストに強くならなくてはなりません。テストでひどい点をとってしまったときに、ダメージを最小限に抑えることができれば、勉強のペースを落とさずに済むはずですからね。



 そこで、テストの結果の受け止め方について、ワイナ―の原因帰属マトリックスをみてみましょう。



 ワイナーの原因帰属マトリックスというのは、人が失敗したときに、その原因を4つのパターンにまとめたものです。



 具体的には、成功・失敗の原因には「能力」「努力」「課題の難しさ」「運」の4つがあるとし、個人がどの原因に着目するかによってその後の行動への期待が異なる、とするものです。








変わらないこと
(安定要素)
変わり得ること
(不安定要素)
自分(内部的要素)能 力努 力
自分以外(外部的要素)課題の難易度





 パターン別にみてゆきましょう。



(1)成功・失敗の原因を「能力」のせいにするタイプ



 成功したときにその原因を「自分の能力が高い」と考えるタイプは、満足感や誇りを得て、次回への期待を持ちやすい。つまりこのタイプは、自信家でやる気になりやすいのです。「オレって頭いいじゃん」です。



 逆に、失敗したときにその原因を「自分の能力が低い」と考えるタイプは、落胆し、次回への期待を持ちにくい。このタイプは、失敗をくり返すと「何をやっても駄目だ」という無力感に埋没してしまいます。こうなると、人が何を言っても子どもは聞く耳を持たなくなります。そのような場合は、子どものやる気を補てんしてあげる必要があります(既述)。



(2)成功・失敗の原因を「努力」のせいにするタイプ



 成功したときにその原因を「しっかり努力をした」と考えるタイプは、満足感や誇りを得て、次回への期待を持ちやすい。概して、このタイプが受験に強くなります。



 逆に、失敗したときにその原因を「努力が足りなかった」と考えるタイプは、そのときは落胆するが、次回へ期待を持ちやすい。このタイプは、「努力すれば成功する」という期待を無くさないものの、努力は自分のさじ加減次第なので、失敗をくり返すこともあります。その場合には、継続的に行動するような仕組み作りが必要になります(後述)。



(3)成功・失敗の原因を「課題の難易度」のせいにするタイプ



 成功したときにその原因を「課題が易しかった」と考えるタイプは、満足感や誇りを持ちにくい。つまり、簡単すぎるものをやっても物足りなさが残るので、できるかできないか5分5分の課題を与えてモチベーションを上げてあげる必要があります。



 失敗したときにその原因を「課題の難しかった」と考えるタイプは、そのときは大きく落胆することはないが、自信を得ることも少ないので次回への期待を持ちにくい。それまでの努力を認めてあげるとともに、勉強方針を一緒に見直してあげる必要があります。



(4)成功・失敗の原因を「運」のせいにするタイプ(外部的・不安定的要素)



 成功したときにその原因を「運が良かった」と考えるタイプは、満足感や誇りを持ちにくい。また、努力が必要なのは本人が一番よく知っています。



 失敗したときにその原因を「運が悪かった」と考えるタイプは、大きく落胆することはなく、次回へ期待を持ちやすい。なお、失敗の原因を「自分の能力」のせいにしてしまうタイプには、「ただ運が悪かった」と言ってあげて、気持ちをリセットさせてあげるのがよいでしょう。




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お見事!子どもの新発見(中学受験・中学入試)

 みなさん、お疲れ様です。今日は3連休の中日ですね。いかがお過ごしでしょうか。



 昨日は、午前と午後に面談を1件ずつ。午前中は高校1年生、午後は小学6年生でした。いずれも個人的な知り合いです。



 高校生の方は、今春に難関私立に合格した秀才君です。しかし、学校の試験が良くない。



 お母さんに申し上げました。「優秀です。目つきもいいし、反抗的な態度も一流」。「今一番君にとっていいことは、もっと成績を下げることでしょうね。そうすれば、地に足がつく」と。



 そうすると、お子さんが「それは、ない!」と発言。やっぱり、自分もビビっていたんでしょうね。



 いずれにせよ問題は、中学受験もそうですが、プライドなんかよりも、「興味をもって取り組んでいるか」「自分の力を試したいと思っているか」なんですね。



 私が勧めた教材をちゃんとやってくれるか心配ですが、それよりも、この出会いが少しでも彼らの人生に役立ってくれればと願うばかりです。



 さて今回は、「お見事!子どもの新発見」です。



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■優秀な子どもが中学入試で失敗する10の理由 その6<挫折しやすい>



お見事!子どもの新発見(中学受験・中学入試)




 子どもが「自分の答えを消して、先生の答えを写してしまう」という現象には、子どもが自分が犯した誤りを隠してしまい、貴重なミスを是正することが不可能になってしまう、という問題点があります。



 しかし問題はそれだけではありません。子どもが「しまった!」と思ってつい消しゴムで消したことが、正解への一つのルートである場合です。



 一般的に言えば、親や先生のやりかたの方に従った方が早く適切に処理できる場合が多いと思います。ですから、強制的指導によって、時間を節約することができ、かつ、子どもの自己効力感を引き出すことができます。



 集団授業形式の場合には、この方式によるのが通常です。



 しかし、中学受験算数の場合は、答えに至るルートが複数にわたるケースが授業に比べて多い、という特殊な事情があります。限られた知識で頭の柔らかさを競うのが、受験算数なのです。



 そして、答えに至るルートが複数ある場合に、先生が提示するルートと、子どもが考えるルートが衝突すると、時間的なロスを生が生じる、このような問題があります。



 つまり、子どもと先生とで答えに至るルートが異なる場合、子どもは自分の考え方に先生の考えを継ぎ足してしまうため、混乱するのです。質問の解決に時間のかかるのは、まさにこのケースです。



 具体的に問題でみてみましょう。



 「みかんを1個48円で何個か仕入れました。くさっていた20個は捨て、残りを1個80円で売ったところ、全体の利益が3200円になりました。仕入れたみかんの個数は何個ですか。」 これは、四谷大塚の4科のまとめにある問題です。



 図で表すと次のようになります(図1)。



zu1




 解答は一般に、「仕入れた個数すべてが売れたときの利益は、3200+80×20=4800円。したがって、仕入れた個数は、4800÷(80−48)=150個」となります(図2)。



 これを【解法1】とします。



 zu2



 ここで「?」が頭に浮かぶ人が多いと思います。「なぜ、3200円に80×20を足すのか」「どうして、48×20じゃダメか」です。「腐っていた分だけ回収すればいい」と考える人だっているはずでしょ。



 大人であれば方程式を立てて、「80(x−20)−48x=3200円」となりますから、3200円に80×20を足すという意味が分かるのですが、小学生に対しては基本的に方程式はタブーです。



 この問題の解法の視点は、「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」です。



 この点、解法1は、「もしも腐敗した20個分も単価80円で売れたとしたら」と考えるわけです。仕入れた個数と売れた個数をそろえれば、1個あたりの利益もそろいますから、3200+80×20(円)を32(円)で割れば仕入れた個数が150個、と求まるのです。



 しかし、解法のポイントが「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」にあるならば、腐敗した20個をなくす、という考え方もあるはずです。



 つまり、腐敗した20個を返品すれば、その分のお金が戻ってくるわけですから、返金分が利益に上乗せされる。だから、3200+48×20(円)を32(円)で割れば、売った個数が求まるわけです(図3)。



 これを【解法2】とします。



 zu3



 算数の勉強現場で恐ろしいことは、例えばこの問題で子どもが、3200+48×20 (解法2)とやったとき、それが先生(解答)のやり方(解法1)と違っているから自分の考えが間違っている、と考えてしまうことです。
しかも、自分の考え方と先生の考え方とが混ざり合うために頭の中が混乱し、短時分の解説について行けなくなる。



 このような状況を回避するためには、まず、教える側には「思考の分岐点」「着眼点」をしっかり強調することが求められます。それは「子どもが考えるきっかけ」を与えることであって、「言うとおりに解け」ではありません。



 先ほどの問題でいえば、着眼点は「仕入れた個数と、売れた個数をそろえること」ということです。そこから後は子どもの思考は自由になります。そうではなく、自分の思考の道すじや、解答のやり方を単になぞるだけの教え方をすると、子どもの思考と衝突してしまう恐れがあるのです。



 そしてまた、子どもが発した考え方には、それがたとえ間違っていたとしても、称賛を贈ることが大切です。「その考え方、お見事! 新発見だね!」です。子どもの心は弾み、かつ、子どもは安心するでしょう。自分はイケるぞ、ってね。



 他方、子どもたちには、混乱しないような手立てを講じさせる。具体的には、自分の考え方は消さずにしっかり残しておく。そして、先生の考え方と自分の考え方が異なっていそうなときは、ひとまず自分の頭をリセットして、先生のやり方をノートにとって理解する。最後に、先生の考え方と自分の考え方を比べる。



 このようにすることによって、自分の考えたことが無駄にならないばかりか、より深く理解することができるようになります。優秀な生徒の本領は、自分の考えを突き詰めること、つまり粘り強さとかしつこさを発揮するときです。



 勉強がつまらないのは、極めようとしない、あるいはそのような環境にないからなんですね。



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コーチの橋永です。私の仕事は相手が自分の中を見られるようにかかわることです。相手が成し遂げたいことを見つけ出し、どうやったら実現できるか探求し、行動を促し、実際に結果を創り出すことをサポートすることです。その人が何に迷い、何を大事にしているのか評価することなく、すべてを受け止めます。必要な答えはいつも自分の中にあります。合格という目標に向かって親子共に、歩んで折られる方々のお力になれたらと思います。

東京経済大学経済学科卒。在学中よりユネスコ活動に携わり、国際的な人的交流の企画と運営を行う。アミューズメント関連企業にて企画・運営を担当。
旅好き(タイ、インド、ネパール、トルコなど)。2004年コーチングに天職を感じ学び始める。「人の可能性に光を当てる」をモットーに2007年独立。ブログもやっております。
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